研究課題/領域番号 |
16K12044
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
村角 直子 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (30303283)
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研究分担者 |
稲垣 美智子 金沢大学, 保健学系, 教授 (40115209)
多崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 准教授 (70345635)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | レジリエンス / 2型糖尿病 / 教育プログラム / アクションリサーチ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、成人2型糖尿病患者のレジリエンスを養う糖尿病教育プログラムを開発することである。糖尿病は慢性疾患ゆえに長期にわたる療養生活で困難や負担が生じやすく、ネガティヴな影響を最小限にとどめ、柔軟に対応していく力、つまりレジリエンスが不可欠である。本年度は3段階のうち≪第1段階≫にあたり、療養に伴うレジリエンスを向上させる糖尿病教育におけるベストプラクティスを明らかにする目的にて調査準備を行った。≪第1段階≫は、≪第2段階≫糖尿病プログラムの作成、≪第3段階≫アクションリサーチによるレジリエンス教育プログラムの精選へつながる基礎となる調査にあたり、「成人2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンス尺度(27項目)」を調査に活用し、糖尿病教育を実施している医療機関での教育体制、教育方法を調査し、教育入院および外来体制におけるベストプラクティスを明らかにするための準備を行った。 文献検討にて今までの研究で明らかにされている糖尿病教育の教育体制、教育方法の情報を得て、調査用紙の作成に活かした。また、学会・研修会にて現在医療機関で行われている糖尿病教育のベストプラクティスを把握するため、糖尿病教育プログラムや個別患者・家族支援方法、入院・外来・地域包括ケアシステムの教育支援体制について重点的に情報収集を行い、最新の医療現場の現状を研究報告や実践報告を通して把握した。さらに文献検討および情報収集より「療養に伴うレジリエンス」を向上させるための糖尿病教育を探求し、教育体制と教育方法の側面から調査内容を検討した。研究分担者とともにブレインストーミングにより調査内容を再検討し、調査依頼機関の検討及び選定を行い、調査開始に向けて準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
糖尿病教育におけるベストプラクティスを明らかにするための調査準備段階にある。
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今後の研究の推進方策 |
糖尿病教育を実施している療養機関で調査を行い、成人2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンスを活用し、レジリエンスを高めるための糖尿病教育を教育体制、教育方法、教育に従事している医療者の視点を明らかにする。ベストプラクティスを教育入院と外来の2つの体制にて明確にし、「レジリエンスを養う糖尿病教育プログラム」作成につなげる。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査準備段階のため、調査旅費及び資料整理のための人件費を執行しなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
調査を実施し、調査旅費及び資料整理のための人件費を執行する。
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