若年性パーキンソン病患者のQOLについて、数年間経時的にSEIQoL-DWを実施することにより明らかになった変化の様相とその意味について検討した。 この病気の特性から、多くの患者は長期的に見ると病状の進行と共に生活に直結する様々な喪失体験を経験する。しかしそれでも主観的QOLが下がらない人や上昇している人も存在した。それらの人に共通していることは、何か新しい役割や趣味を持ったり、積極的に外部と交流している点であった。また、患者がその喪失体験から逆に何かを得たり、考え方の枠組みを変更できている人もいた。看護師には、以上のことを意識した関わりが必要であることが示唆された。
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