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2019 年度 実施状況報告書

乳がん患者の生命予後に影響するオーダーメイドのウォーキングプログラムの開発と普及

研究課題

研究課題/領域番号 16K12072
研究機関名桜大学

研究代表者

玉井 なおみ  名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (80326511)

研究分担者 神里 みどり  沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (80345909)
木村 安貴  名桜大学, 健康科学部, 准教授 (90812917)
西田 涼子  名桜大学, 健康科学部, 助教 (40557295)
野崎 希元  名桜大学, 健康科学部, 助教 (60733441) [辞退]
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード乳がん / 運動 / 生命予後 / オーダーメイド
研究実績の概要

1.がんサバイバーの運動支援に関わる医療従事者および乳がんサバイバーを対象に「がんと運動」に関するリテラシー調査の分析結果を論文としてまとめ発表した。
1)がんサバイバーの運動支援に関わる医療従事者の調査結果等を国内外の学術学会で発表した。2)乳がんサバイバーを対象とした研究成果を論文としてまとめ、日本緩和医療学会で論文発表した(玉井なおみ,2019)。3)看護師を対象とした研究成果を論文としてまとめ、日本がん看護学会で論文発表した(玉井なおみ,2019)。
2.運動支援プログラムの構築に向けて、関連する分野の国内外の学術学会に参加して最新の知見を得る他、乳がんサバイバーの診療を行なっている施設に研究の概要を説明し、研究協力の内諾を依頼した。
3.国内外におけるがんサバイバーの運動の啓発活動と認識調査
1)がんと運動の効果について、「欧州日本ネットワークENJA第9回大会」において欧州11カ国に在住の日本人に対して講演会を実施した(於ドイツ ハイデルブルグ)。さらにスイス「ベルン医療セミナー」において講演会を開催した(於スイス ベルン)。国内においては乳がん患者サロンと患者会総会で講演した。2)ENJAおよびベルン医療セミナー、国内の患者サロンの参加者に対してがんと運動の予防効果の知識の有無、運動支援の有無等について質問紙調査を実施した。調査の結果、国内外ともにがんに対する運動の予防効果の認識は高いとはいえず、さらに運動支援がなされていない現状が明らかとなった。また、国内調査では運動支援のニーズが高いことが明らかとなった。
4.日本リハビリテーション看護学会より執筆依頼を受け「がんと運動」についてまとめ寄稿した(玉井なおみ,2019)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

医療者ならびに乳がんサバイバーのリテラシー調査より、医療者に対してがんサバイバーの運動予防効果の啓発の必要性や、乳がんサバイバーは医療者による運動支援ニーズなどが明らかとなった。今回の調査で得た知見は、学術学会および論文発表を行なうとともに国内外で講演を行ない、「がんと運動」に関する啓発活動を行なった。現在は教育媒体の素案を作成し、乳がんサバイバーの診療を行なっている施設への研究の内諾を得て実施に向けて準備する段階であるが、新型コロナウイルスの感染拡大により、介入研究の開始時期を延期した。今後は、乳がんサバイバーの運動支援に関する教育媒体や運動支援プログラム(案)の検討を重ね、活用可能なものを目指す。介入研究の開始時期については、本研究の対象者が乳がんサバイバーであり感染症の重症化リスクが高いことを鑑み、新型コロナウイルスの感染状況を注視し医療施設と連携を図りながら実施に向けて調整を行なう。

今後の研究の推進方策

乳がんサバイバーのオーダーメイドのウォーキングプログラムの開発
1)先行研究やガイダンスを参考に教育媒体と成功事例集を作成するとともに、申請者が作成した運動行動モデル(玉井,2011)を基盤とした乳がんサバイバーのオーダーメイドの運動支援の実施と評価を行なう(乳がんサバイバー10名程度)。但し、新型コロナウイルスの感染により重症化のリスクの高い乳がんサバイバーを対象としているため、介入時期は流行状況と医療施設の状況を鑑みて進めることとする。
2)運動支援の結果をもとに乳がんサバイバーに関わる医療従事者(看護師、理学療法士・作業療法士、医師)による運動支援を検討し、チームで行える支援方法を検討する。

次年度使用額が生じた理由

現在は教育媒体の素案を作成し、乳がんサバイバーの診療を行なっている施設への研究の内諾を得て実施に向けて準備する段階であるが、新型コロナウイルスの感染拡大により、介入研究の開始時期を延期した。介入研究に関する教育媒体の印刷等で予算計上していたが、上記理由から計画が一部延期している。今後は、乳がんサバイバーの運動支援に関する教育媒体や運動支援プログラム(案)の検討を重ね、活用可能なものを目指す。介入研究の開始時期については、本研究の対象者が乳がんサバイバーであり感染症の重症化リスクが高いことを鑑み、新型コロナウイルスの感染状況を注視し医療施設と連携を図りながら実施に向けて調整を行なう。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] 乳がんサバイバーの運動実施の状況と関連要因2019

    • 著者名/発表者名
      玉井なおみ、木村安貴、神里みどり、西田涼子
    • 雑誌名

      日本緩和医療学会誌

      巻: 14(2) ページ: 97-105

    • DOI

      https://doi.org/10.2512/jspm.14.97

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 看護師によるがんサバイバーの運動支援の現状と関連要因2019

    • 著者名/発表者名
      玉井なおみ,木村安貴,神里みどり
    • 雑誌名

      日本がん看護学会誌

      巻: 33 ページ: 65-76

    • DOI

      https://doi.org/10.18906/jjscn.33_tamai_20191115

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] がんと運動2019

    • 著者名/発表者名
      玉井なおみ
    • 雑誌名

      日本リハビリテーション看護学会誌

      巻: 1 ページ: 33-36

  • [学会発表] Educational intervention for symptom relief in patients with advanced cancer: A systematic review2020

    • 著者名/発表者名
      神里みどり、大城真理子、源河朝治、玉井なおみ,宇地原広海、謝花小百合
    • 学会等名
      The 6th International Nursing Research Conference of
    • 国際学会
  • [学会発表] 医療者によるがんサバイバーへの運動支援の実施状況と関連要因2019

    • 著者名/発表者名
      玉井なおみ,木村安貴,神里みどり,西田涼子
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] Change in Nursing student’s attitude of terminal care through end-of-life nursing education: Evaluation using the Frommelt Attitude Toward Care of Dying Scale, Form B and the qualitative analysis2019

    • 著者名/発表者名
      玉井なおみ,木村安貴,西田涼子,大城凌子
    • 学会等名
      2019 AAPINA & TWNA Joint International Conference Notification,Taiwan.
    • 国際学会
  • [学会発表] 意思決定支援に関わる看護師が進行がん患者・家族に「体験」を語る経験2019

    • 著者名/発表者名
      木村安貴,玉井なおみ,照屋典子
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] Massage therapy for symptom relief in patient with advanced cancer: A systematic review,2019

    • 著者名/発表者名
      神里みどり,大城真理子,玉井なおみ,源河朝治,宇地原広海
    • 学会等名
      2019 AAPINA & TWNA Joint International Conference Notification,Taiwan
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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