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2017 年度 実施状況報告書

治療中のがん患者のセルフケア能力向上支援プログラムの開発と活用の促進

研究課題

研究課題/領域番号 16K12076
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

吉田 久美子  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (70320653)

研究分担者 鈴木 恵理  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10352618)
福島 直子  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10593717)
神田 清子  群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40134291)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードがん患者 / セルフケア能力 / 看護支援
研究実績の概要

研究テーマ『治療中のがん患者のセルフケア能力向上支援プログラムの開発と活用の促進』の基盤として取り組んだ研究より,がん患者のセルフケアは『情報の探索と活用により意思決定を行いながら,状況に応じた対処と保健行動の実行から構成される』と定義づけられた(吉田・神田,2010)。また,治療期にあるがん患者のセルフケア能力には,1.体調の変化をとらえる能力,2.自主的に判断し保健行動を形成する能力,3.がんの存在にとらわれないよう思考を和らげ進む能力,4.人とのつながりを保ち社会生活を調整する能力,5.生き方を見つめ自己の発達を促す能力が含まれた(吉田・神田,2012)。これらの能力を全体的に考慮し客観的に測定できるがん患者用のセルフケア能力尺度として「治療期にあるがん患者のセルフケア能力尺度」 Self-care Agency scale for Cancer patients under treatment(SAC)を開発し英論文にて発表した。尺度の因子は【生きる姿勢を整える能力】はCronbach'α=0.883,【人とのつながりをもち活力を得る能力】は0.831,【体調管理に取り組む能力】0.795であった。さらに,GFI= 0.911, Adjusted GFI = 0.878, Cronbach'sα=0.900. を示し信頼性と妥当性を備えた尺度として証明された。この尺度を活用しセルフケア能力の向上に向けた支援プログラムの作成に向け,オレム看護論も活用し心理的支援やソーシャルサポートをプログラムの柱とし支援内容を組み合わせプログラム案を開発している段階である。支援プログラム案は第1 ~3段階の構成で患者のセルフケア能力の状態をSACにより情報として得た上で,看護の産生として個別支援を行うプランを立案している。支援プログラム案を具体的に計画し実施後に評価を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

支援プログラム案の大枠が組み立てられており、今後具体的な支援方法を検討する必要がある。そのことについて、具体的な意見を求め、協力者を得られる状況にあることなどから、予定通り進めていくことが可能と捉えている。

今後の研究の推進方策

研究テーマ『治療中のがん患者のセルフケア能力向上支援プログラムの開発と活用の促進』の今後の研究の推進方策として、1.支援プログラム案について、これまで開発したセルフケア能力尺度を活用しながら支援できるよう、オレム看護論と心理学、ソーシャルサポートを柱に具体的支援を構築すること、2.構築した支援プログラム案を対象者へ実施し結果を分析すること、3.分析した結果をまとめ公表していくことが含まれる。

次年度使用額が生じた理由

研究テーマ『治療中のがん患者のセルフケア能力向上支援プログラムの開発と活用の促進』について、今後は、1.支援プログラム案について、これまで開発したセルフケア能力尺度を活用しながら支援できるよう、オレム看護論と心理学、ソーシャルサポートを柱に具体的支援を構築すること、2.構築した支援プログラム案を対象者へ実施し結果を分析すること、3.分析した結果をまとめ公表していくことを予定しているため、それらに伴う費用として使用を計画している。

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公開日: 2018-12-17  

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