研究実績の概要 |
治療中のがん患者のセルフケア能力向上支援プログラムとして、これまでの研究で研究代表者と研究分担者が開発してきた「治療期にあるがん患者のセルフケア能力尺度」(Kumiko YOSHIDA,Kiyoko KANDA,Development and Validation of the Self-care Agency Scale for Cancer Patients under Treatment,THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL,67(1),13-21,2017.を活用する看護支援プログラムを開発中である。 研究計画については、大学倫理審査会の承認を受けた(承認番号1964号)。研究の対象は外来化学療法を必要とするがん患者であり、上記のセルフケア能力尺度を使用できる患者とする。治療中の主な副作用症状と対処、セルフケア能力尺度によるセルフケア能力などを中心にデータとし、治療時期毎にデータを収集する。それらのセルフケア能力の状態などに基づき、個別に体系的な看護支援を行う計画である。その後、体系的な援助の効果性などについて分析予定である。 この研究によって、看護師の支援を副作用症状への援助に加え、患者のセルフケア能力に焦点をあて援助することの有用性が明らかにされ、また患者のQuality of Lifeの向上につながることも期待されるため研究の意義は大きいと考える。
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