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2021 年度 実績報告書

肺がん療養者の生活調整に向けた在宅ケア介入プログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 16K12082
研究機関中部大学

研究代表者

堀井 直子  中部大学, 生命健康科学部, 教授 (90410662)

研究分担者 前川 厚子  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (20314023) [辞退]
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2022-03-31
キーワード肺がん患者 / 生活調整 / 在宅ケア / 介入プログラム
研究実績の概要

本研究では,「肺がん患者生活調整支援モデル」の在宅版を作成し,その有効性を検証することである。このモデルは,患者の肯定的自己評価と生活調整力を高める介入を組み合わせて行うことによって,QOLの向上が期待できることが示唆されていた. 自己肯定感を高める介入について,様々な方法を模索し、問題解決療法に着目し、対話を通した自己洞察の促進,積極的傾聴を基本姿勢とした認知的支援,認知的歪曲に対する修正,心配事に対する情報提供,症状管理,情報共有-合意モデルに基づく意思決定支援を通して,自己肯定感を高める方法を選択した.プログラムは,①問題をどのように捉えるか,②目標をどう設定するのか,③解決策をどのように考え出すのか,④どのように有効な解決策を選択するか,⑤実行した解決策が成功したか否かをどのようにして評価するか,の5つの段階とし,患者の体調に合わせて,患者,家族,研究者,場合によってはサービス担当者と一緒に,ワークシートを作成しながら介入した.1週間に1回(20分程度),5週間実施することとした.結果は、介入した対象者は6名(男性4名,女性2名)で平均年齢72.7(SD9.7)歳,PSは1~4であった.5名が自宅療養者,女性1名は特養の入所者であった.プログラム開始当初の対象者は15名であったが,他疾患の併発,せん妄の出現,死亡などで在宅療養が困難となりプログラムの完遂率は40%であった.介入前後の生活調整力(L-LAS) および 健康関連QOL (SF-8)を調査した.結果,L-LAS では,介入後の得点は改善傾向であった(p<.07).SF-8では,「全体的健康感」と「精神的サマリースコア」は国民標準値を上回り,介入前後での有意差を認めた(p<.05).サンプリングの制約があったが,一定の効果を持ったプログラムであり,プログラムの実施可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 認知症の母親を介護する息子介護者の介護困難感2021

    • 著者名/発表者名
      寺本由美子、堀井直子、小塩泰代
    • 雑誌名

      日本在宅看護学会誌

      巻: 10 ページ: 32-42

    • 査読あり
  • [学会発表] Nursing students learning from visiting nurses2021

    • 著者名/発表者名
      Kagari OTANI,Naoko HORII,Yasuyo OJIO,Yumiko TERAMOTO
    • 学会等名
      6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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