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2018 年度 実施状況報告書

不妊治療終結期の女性の意思決定支援プログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 16K12091
研究機関愛知県立大学

研究代表者

丸尾 亜喜代 (三尾亜喜代)  愛知県立大学, 看護学部, 講師 (30632848)

研究分担者 佐藤 美紀  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (10315913)
小松 万喜子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (50170163)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード不妊治療終結 / 意思決定支援 / 意思決定支援プログラム / ガイドブック
研究実績の概要

本研究の目的は,子どもを得ることなく不妊治療を終結する女性のその後の人生のQOL向上に向けた治療終結期の意思決定支援プログラムを作成し,実用化を目指すことである。
3年目となる平成30年度は,意思決定支援プログラムの媒体であるガイドブック原案に対する評価を行った。評価は,意思決定支援ガイド(Decision Aids)の質を評価する日本語版IPDASi (version 4.0)と意思決定支援ガイドと意思決定支援ガイドへの評価票を作成して評価を行っている先行研究(菊岡・有森:2014)を参考に,16の質問項目を作成し,5段階のリッカート尺度(1=十分でない~5=十分)で5段階評価を求めた。さらに,自由記述により意見や改善点の記述を求めた。
評価者は,子どもを得ることなく不妊治療を終結した元当事者と不妊治療に携わっている医療職の計14名(元当事者7名,医師2名,看護職5名)であった。ガイドブックの内容や構成に対する5段階評価は,平均すると4点以上の評価であり,自由記述には,ガイドブックの有用性を評価する意見が多くあった。しかし,「治療体験を意味づける機会になる」「中立性」「適切な図の使用」といった点に対して各1名よりあまり十分でないという意見や,自由記述に具体的な修正意見の記載もあった。
今後は,これらの結果をもとに修正を行いガイドブック試行版を完成させ,不妊治療の終結を考えている当事者に提示し,当事者との面接を行い実用可能性を検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

意思決定支援ガイドブック原案に対する評価者の選定と依頼に時間がかかった。また,結果を受けて,ガイドブックに新たな内容の追加を行うことにしたため,その作業に時間がかり,当初予定していた当事者へのガイドブック試行版の提示までには至らなかった。

今後の研究の推進方策

次年度が最終年度である。意思決定支援プログラムの実施にあたっては,所属施設の研究倫理審査委員会で審査を受け承認を得ている。研究協力に同意が得られた施設及びセンターに対し,プログラム実施方法等の説明会を開催する。意思決定支援ガイドブック試行版を不妊治療の終結を考えている当事者に提示し,実用可能性の検証を行う。意思決定支援プログラムの媒体であるガイドブック試行版の検証は,個別の面接調査により行う。実施にあたっては,当事者へのプライバシーや心情に十分配慮する。

次年度使用額が生じた理由

意思決定支援ガイドブック原案の製本を業者に依頼する予定であったが,研究者自身で印刷・製本を行ったことにより,費用が抑えられた。
使用計画としては,意思決定支援ガイドブック原案に修正を加え,意思決定支援ガイドブック試行版の製本を業者に依頼する。また,意思決定支援プログラムの実施計画に沿って予算執行をする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 子どもを得ず不妊治療を終結する女性の意思決定プロセス-複線径路・等至性モデル(TEM)による分析-2018

    • 著者名/発表者名
      三尾亜喜代,佐藤美紀,小松万喜子
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 38 ページ: 72~81

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2019-12-27  

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