• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

既婚男女の家族計画支援方法確立に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K12095
研究機関山口大学

研究代表者

亀崎 明子  山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80526913)

研究分担者 河本 恵理  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90718339)
矢田 浩紀  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80644442)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2023-03-31
キーワード既婚者 / 避妊 / 実態調査
研究実績の概要

既婚男女の避妊に関する実態調査を行った。調査はインターネット調査会社の協力を得て行った。有効回答は3335名であり、内訳は男性1665名(49.9%)、女性1670名(50.1%)であった。平均年齢は夫37.7±6.8歳、妻37.9±5.43歳であった。調査時点での挙児希望について「妊娠を希望していない」37.0%、「計画していない」36.8%であった。結婚後に人工妊娠中絶経験があると回答した者が4.6%であった。
最も多く用いられている避妊法は「コンドーム」が42.2%と最も多く、次いで「避妊していない」36.7%、腟外射精16.6%などの順であった。既婚者の避妊に適している「子宮内避妊器具」をしている者の割合は0.9%、「女性不妊手術」は0.8%、「男性不妊手術」は0.4%であった。
妊娠を希望しない期間は「必ず避妊している」と回答した者は55.6%であり、「時々している」17.2%、「全くしていない」14.2%、「あまりしていない」13.0%であった。その理由として最も多かったのは「もし妊娠したら産もうと思うから」38.3%、「妊娠しないと思うから」32.0%、「タイミングを逃してしまうから」12.5%、「避妊の準備ができていないから」10.1%などの順であった。
「避妊についての情報を自分で実際に集めたりすることは難しい」との問いに「とてもそう思う」と回答した者は9.8%、「そう思う」と回答した者は26.8%であった。また、「出産を希望しない時期に避妊することは簡単である」との問いに「あまりそう思わない」と回答した者は20.1%、「全くそう思わない」と回答した者は3.8%であった。
既婚者への避妊指導が喫緊の課題であることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究期間を延長し、2021年度に実態調査を終了することができた。2022年度はさらに詳細にデータ分析し、避妊行動を規定する要因を明らかにし、論文を作成することを計画している。

今後の研究の推進方策

7月までに研究分担者と共分散構造分析を行い「避妊の実行」を規定する要因を探索する。その後、論文を作成する予定である。今年度の学会発表は難しいため、学会発表は次年度に行うことを計画している。

次年度使用額が生じた理由

当初の計画通り調査をすることができず、学会発表ができなかったため旅費を使用しなかった。調査をインターネット調査の協力を得て実施し、データ入力等も依頼したため、人件費が発生しなかった。今後はデータ分析後、論文を作成する予定であるため、文献複写代、英文校正費用として使用する予定である。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi