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2019 年度 実施状況報告書

妊婦の腹部を介した胎児へのタッチングと胎児愛着との関連~オキシトシンの推移から~

研究課題

研究課題/領域番号 16K12096
研究機関長崎大学

研究代表者

永橋 美幸 (荒木美幸)  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (10304974)

研究分担者 大石 和代  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (00194069)
高村 恒人  日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (90773888) [辞退]
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード唾液オキシトシン / VAWS / EPDS
研究実績の概要

妊娠期におけるドメスティック・バイオレンスに関連する要因についてオキシトシンとの関連も含めて研究を実施した。対象者は妊娠中期の妊婦47名。
年収とVAWS得点に関してVAWS陽性者の方が陰性者に比べ年収が有意に低いことが分かった(p=0.048).分娩歴,分娩回数,計画妊娠の有無,睡眠状況,過去に受けた暴力の経験においては,VAWS陽性群と陰性群の間に有意な差はみられなかった. VAWSによるEPDS,OTの比較について表に示す.EPDS得点については,調査1回目においてVAWS陽性者の方が陰性者に比べEPDS得点が有意に高かった(p=0.027)が,調査2回目においては有意な差はみられなかった(p=0.820).唾液OT濃度については,調査1回目および2回目のいずれもVAWS陽性群と陰性群の間に有意な差はみられなかった(p=0.745,p=0.316).
唾液OTについては, VAWSの2群間における唾液OT濃度の2時点の変化量の平均値に関して,VAWS陽性群は1.2±3.1pg/mL,陰性群は-0.3±4.8pg/mLであった.次いでEPDSの2群間における唾液OT濃度の2時点の変化量の平均値に関しては,EPDS陽性群が3.0±1.5pg/mL,陰性群は-0.1±4.5pg/mLであった.VAWSおよびEPDSの陽性群と陰性群の間に有意な差はみられなかった.(p=0.308,p=0.172).

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度までに「妊婦の胎児へのタッチングおよびオキシトシンとの関係」、「夫による妊婦の腹部へのタッチングと妊婦の胎児愛着」の調査および学会にて発表済であり、今回は「妊娠期におけるドメスティック・バイオレンスに関連する要因」についてオキシトシンとの関連も含めて研究を実施した。

今後の研究の推進方策

研究に関するデータ収集はすでに完了している。次年度ではその成果を学会発表および論文投稿にて公表する予定である。

次年度使用額が生じた理由

学会がオンラインへ変更したことに伴い旅費の執行がなくなったため。次年度では成果を学会発表および論文投稿する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 妊婦による愛着行動と胎児愛着ならびに唾液オキシトシンとの関連2020

    • 著者名/発表者名
      永橋美幸 大石和代
    • 雑誌名

      母性衛生

      巻: 61 ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] 産後早期の母親の授乳前後の唾液オキシトシンの変化とその要因2020

    • 著者名/発表者名
      田坂真紀 大石和代 永橋美幸
    • 学会等名
      第33回日本助産学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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