研究課題/領域番号 |
16K12099
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
大月 恵理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90203843)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 母体・胎児集中治療室 / ハイリスク妊産婦 / 看護 / 研修 |
研究実績の概要 |
【目的】平成24年度~27年度に作成し、施行した研修プログラムを広く開催するために、研修プログラムを洗練することが目的である。 【平成29年度の実施状況】 1.研修プログラム内容の検討 平成29年度は、研修プログラムの具体的な内容を研究者間で検討した。その結果、目的および研修の進め方については試行時のプログラムと大きな修正は不要であることを確認した。さらに、プログラムの中心的な内容として、ハイリスク妊産婦の事例をあげ、その対応をディスカッションすることがあることも確認した。一方、研修プログラムとして広く開催するための課題として、研修目的を達成するために、事例紹介がある程度均一であること、イメージ化を高めるため、映像教材であることが望ましいということで合意した。 2.研修プログラムに必要な映像教材の作成 研修プログラムの受講対象者は母体・胎児集中治療室(MFICU)初心者(3年以内)とし、目標を①必要な情報が説明できること、②何に配慮して情報収集するのかがわかる(意思決定支援を含む)、③その状況についてアセスメントし、その後に必要なケアがわかる、③倫理的課題に対する自分の考えに気づくことができる、とした。事例としては、切迫早産でMFICUに入院する妊婦とその夫で、入院直後、入院1週間後、入院2週間後の時期に設定した。さらに、事例が有する課題について検討を行い、シナリオ原案の作成を行った。その後、映像作成業者を選定し、業者と打ち合わせ、シナリオ修正、撮影を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成29年度は映像教材の作成を今年度の目標としていたが、事例案検討とシナリオ作成および、撮影のための準備に時間を要したため、編集にまで至れなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は7月頃までには映像教材を完成させ、10月に研修会参加者を募集する。1月に研修会を開催し、2月にその評価を検討する予定である。 研修会開催時に、今後の研修会に向けてファシリテータの候補者も募集する。
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次年度使用額が生じた理由 |
映像教材の作成過程で、シナリオ作りなどの撮影準備に想定以上に時間を要し、平成29年度中は撮影まででとどめ、編集作業を平成30年度に移行したため。
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