研究課題/領域番号 |
16K12102
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
日高 陵好 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (90348095)
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研究分担者 |
小林 敏生 広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 教授 (20251069)
矢野 美紀 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (80347624)
伊藤 良子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助手 (70594430)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 夫婦関係 / 出生力 / 比較調査 |
研究実績の概要 |
本研究は、セクシュアリティを含めた夫婦関係が第1子をもった若い夫婦の出生力とどう関連しているかを明らかにすることを目的としている。平成28年度(初年度)は国内調査として、乳幼児を持つご夫婦への質問紙調査とインタビュー調査を予定していた。8月に質問紙が完成し、9月末日に倫理委員会で承認を得た。8月~9月はフィンランドに赴き、共同研究者と研究の協議を行った。また、本研究に関わる施設等の視察を行った。10月~12月は国内でのアンケート調査の準備を行った。ここまでは当初の予定通り進めた。 研究を進める中で、研究計画の変更の必要性が生じた。本調査の前にパイロットスタディを行うことにした。質問紙の質をあげることと、本調査のサンプル数をより正確に導き出すためである。このため研究計画の全体の見直しを行い修正した。 パイロットスタディは1月から国内4か所で開始した。サンプルのリクルート場所の確保や、施設への依頼文書、リクルート時期等の調整もあり、時間を要し、現在(平成29年4月)も進行中である。しかし、パイロットスタディをきちんと行うことで、本調査はより円滑に進めることができると考えている。 さて、並行してフィンランド調査については、9月の協議をもとに、研究計画書と質問紙の英語版を作成し、フィンランドの共同研究者に送付した。質問紙翻訳英語の正確性をあげるために、外部のバイリンガル研究者2人に確認をしてもらった。現在、フィンランド調査に関する倫理委員会申請への準備を共同研究者と進めている。 今年度は、本研究の基盤作りとしての研究の成果はあった。パイロットスタディを追加したことも研究の質を考えれば重要なことだと考える。今後は、修正した研究計画スケジュールに沿って進め、当初の予定通り平成30年度での終了を見込んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は国内調査を行う予定であった。質問紙の質を向上させることと、サンプル数を割り出すためにパイロットスタディに切り替えた。そのため、国内調査は平成29年度に行うこととした。研究全体として、再度研究計画スケジュールを見直し修正した。終了予定日までを考えれば、国内調査を平成29年度に行っても終了可能と判断したため、「おおむね順調に進展している」と考える。
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今後の研究の推進方策 |
修正した研究計画スケジュール概要は以下のようになる。平成29年5~6月パイロットスタディ終了、平成29年7月~12月 国内調査(アンケート調査)、平成29年8~9月 フィンランド倫理委員会承認後 フィンランド調査一部開始、平成30年1月~ 国内調査(インタビュー調査) フィンランド調査、平成30年8月 国内調査終了、平成30年9月 フィンランド調査終了、平成30年9月~ 分析・まとめ・論文作成開始
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の予定では当該年度で国内調査を行う予定であったが、パイロットスタディに変更になった。そのため国内での本調査のための印刷費用や謝金費用を使用しなかったためである。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度からの繰越額については、平成29年度の国内での本調査に係る費用にあてる。すなわち、印刷代(質問紙調査・封筒)、切手代、謝金、分析に係る費用である。
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