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2019 年度 実績報告書

小学生の親子と地域住民の「性の安全教育」モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K12108
研究機関札幌医科大学

研究代表者

前田 尚美  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60407129)

研究分担者 山本 八千代  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (10295149)
三田村 保  北海道科学大学, 未来デザイン学部, 教授 (80271641)
加藤 剛寿  北海道科学大学, 保健医療学部, 助教 (00756421) [辞退]
草野 知美  北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (50736311) [辞退]
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードインターネット / 性教育 / 性被害 / 子ども
研究実績の概要

本研究の目的は、子どものインターネット利用を契機とした性被害を防止するための小学生とその保護者を対象とした性の安全を守るための教育内容の検討である。
平成30年度までには、保護者を対象に、子どものインターネット利用に関する心配事や、トラブルを避けるための家庭での取り組み状況等について質問紙調査を実施してきた。
令和元年度は、大学生を対象に、これまでのインターネット利用状況と、保護者から受けた教育の実態について質問紙調査を実施した。その結果、小学校6年生の時点で、男性においては7割以上、女性は5割以上がインターネットを利用していたが、小学生の頃から、保護者から教育を受けた経験を持つのは、利用時間等に関しては全体の3割、利用するサイトの制限に関しては2割、投稿する内容については1割未満であった。また、ネット上でのメッセージのやり取りや、プライベートな写真のやり取りに関して、全体の8割が今までに一度も保護者から注意喚起された経験をもっていなかった。
これまでの調査より、多くの子どもが小学校入学前からインターネット利用を開始しており、動画の視聴等の一方向の利用から、成長に連れて、他者とのメッセージのやり取り等、双方向の利用に変化することが明らかになった。また、利用の変化に伴い、性被害の危険性は増すにも関わらず、保護者の危機意識は低く、子どもの変化に対応した関わりがほとんどできていないことも明らかになった。
インターネットによる性被害防止を含めた性の安全教育は、小学校入学前から開始し、内容は利用時間等のルールから始め、発達に応じた性教育の内容と、性の危険防止について、段階的に継続的に教育をしていくことが必要であり、保護者が危機意識を持ち子どもを見守ることができるように、保護者に対する教育を充実させる重要性が示唆された。教育内容と方法については整理できたが、実施、評価するには至らず終了した。

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公開日: 2021-01-27  

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