研究課題/領域番号 |
16K12112
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
藤本 久江 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教 (40773495)
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研究分担者 |
竹ノ上 ケイ子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 名誉教授 (30149710)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 非妊娠時やせ / 出生体重 / 妊娠週数別体重増加量 / 非妊娠時BMI / 食習慣 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、非妊娠時BMI及び妊娠中の体重増加量と出生体重との関連を明らかにし、出生体重に影響を与える要因の検討を行い、妊婦への看護介入を行う際の基礎資料を得ることである。研究1年目は、主に以下の内容を実施した。 まず、非妊娠時やせ及び妊娠中の体重増加量と、出生体重に関する国内外の文献に基づいた文献検討と、研究会等への参加を行い、関連分野での研究報告やシンポジウムを通して新たな知見を得た。その中で、出生体重の評価区分が明確でなく、特に在胎期間に比較して出生体重が著しく軽い児light for gestational age児とsmall for gestational age児の区分が厳密に行われていないことが明らかとなった。 次に、対象とする施設の選定を行った。本研究は、妊娠初期から分娩までの前向き調査研究とし、妊娠経過を同一の施設で管理していることが重要であり、母体搬送、里帰り分娩の割合が少ない施設を対象とすることとした。また、妊娠中の体重増加には食習慣が大きく関わっていると考えられるため、食習慣の調査において、妥当性が証明されている簡易式食事歴法質問票:BDHQを用いて食習慣を把握することにした。 これらの研究計画を修正し、大学の研究倫理審査委員会の承認を受け、対象施設へ依頼し、データ収集に向け準備を進めているところである。 次年度は研究への同意を得た対象者に対し、妊娠初期(妊娠~12週)と妊娠末期(妊娠32~36週)に食事歴法質問票(BDHQ)とやせ志向に関する自記式調査を行う。さらに分娩後に妊婦健診時体重、出生体重に関わる分娩時情報を診療録から情報収集する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に従い、1.文献検討、2.先行研究の分析を行い対象とする施設の選定、3.研究計画の見直しと倫理審査委員会への申請と承認、4.施設への協力依頼をそれぞれ実施した。研究計画はおおむね順調に推移しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、主にデータ収集活動期間となる。 妊娠初期(初診時)の対象者に対して、研究への同意を確認したうえで質問紙を用いた自記式調査を行う。また、その対象が分娩するまでを追跡調査するため、データ収集期間として1~2年が必要となる。質問紙は妊娠初期と妊娠末期の2時点で実施し、分娩情報と照合する必要があるが、研究IDを使用し質問紙は無記名としたうえで、データは統計的に処理し、個人が特定できないように十分配慮する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度、使用予定であった人件費・謝金に関して、使用予定が次年度へ移行したため、次年度使用額に変更が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、調査実施に伴い、研究補助の目的で臨時職員を複数名雇用するため、今年度の人件費・謝金の使用額も含め、人件費・謝金の使用を行う予定である。
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