本研究では、親子関係支援に関する早期介入方法NBO:Newborn Behavioral Observation systemsを、日本で教授するシステムを構築し、効果を検証・検討した。2016年から生後3か月までの子どもとその家族を支援する専門家へ講習会を開催した。継続教育体制も整備し、4年間で125名の多様な職種の専門家が受講した。 受講者は、NBOを用いた介入を学ぶことで、親子間の関係性を意識して支援する新たな関わりを体得していた。一般的な子どもと親に対する指導的・評価的関わりだけではなく、その子と親とを主体とする関わりへシフトチェンジすることで、支援者としての自信の向上にも繋がっていた。
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