研究課題/領域番号 |
16K12116
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
坂梨 薫 関東学院大学, 看護学部, 教授 (60290045)
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研究分担者 |
勝川 由美 関東学院大学, 看護学部, 准教授 (20438146)
水野 祥子 関東学院大学, 看護学部, 助教 (60728179)
沢田 真喜子 関東学院大学, 看護学部, 助教 (80363555)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 妊婦 / 乳児の母親 / 子育て不安 / 子育て支援 |
研究実績の概要 |
妊娠初期から子育て不安を持つ母親を見極めることができ、継続的な支援を行うことを可能にする尺度開発を試みるための「育児不安トリアージ尺度調査票」作成目的のための第1段階として、妊娠中期の妊婦と乳児を持つ母親に対し、先行文献を参考に「子育て」「母親」「育児支援」「育児不安」「幸福感」「指標」「精神的健康」などのキーワードとした文献検討を行い、妊娠期から育児期の母親の育児不安の構成要素を決定し、半構成的面接を実施した。 分析は、質的データをコード、サブカテゴリ―、カテゴリー化し育児不安項目を抽出することとした。また、分析は母性看護学の専門家で質的研究の経験のある研究者と行い妥当性と信頼性を高めるという計画を立て、2016年12月から2017年3月までに妊婦7名、乳児の母親10名を対象にインタビュー調査を行った。 但し、育児不安の構成要素であるインタビュー内容において、倫理委員会から再三の修正依頼があったこと、研究協力の了承が得られていた施設の管理者の交代により調査ができなくなり、新たな施設への依頼の調整が必要となったことで、データ収集の時期が遅れてしまった。そのため、収集したデータを分析し、母親の育児不安の調査項目を抽出する過程までには至っていない。現在、収集したデータのテープ起こしを行っているところである。 今後、データ分析を早急に行い、調査票を作成し、プレテストを実施する。その結果を見て調査表の内容の妥当性を検討する。調査については、当初予定していた施設での調査が不可能と考えられるため、ネット調査を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
妊婦、乳児を持つ母親へのインタビュー内容について、倫理委員会から再三の修正依頼があり、倫理審査を通すまでに2ヶ月半の期間を要し、夏季の予定していたデータ収集が遅れてしまった。加えて、これまでの研究で協力依頼をしていた施設の施設長が交代するという状況が発生し研究依頼の時期が遅れた上に施設長からの研究の承諾が得られなかった。そのため、他の施設への依頼に時間を要し、データ収集を実施できたのが12月~3月であった。当初予定していた対象者数には至らなかったが、妊婦7名、乳児の母親10名のインタビューを実施することができ、現在テープ起こしを行っているところである。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、データ分析を行い調査票作成を行っていく。その後、プレテストを行い調査票の妥当性を検討する。調査については、当初予定していた施設での調査が不可能と考えられるため、ネット調査に変更し、データ数の確保に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー対象者が施設の状況から少なくなり謝金が減少したこと、データ収集が遅れたため、テープおこし業者への依頼が年度内にできなかったことなどが余剰金発生の理由である。
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次年度使用額の使用計画 |
翌年度はテープ起こしの依頼を行う。 また、これまでの研究で協力が得られていた施設に諸事情が発生し、調査を断わられた経緯がある。そのため、アンケート調査は施設では行わずネット調査に変更予定である。調査対象者1人当たりの謝礼を300円としていたが、2回のネット調査(妊婦の時、出産後の縦断的調査)に変更するため、予定していた金額以上の予算が必要となる。次年度への繰越金はネット調査に計上する。
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