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2016 年度 実施状況報告書

NICU入院児を持つ褥婦への足湯による乳頭・乳輪の状態の定量化と搾乳に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 16K12120
研究機関愛知医科大学

研究代表者

小島 徳子  愛知医科大学, 看護学部, 助教 (40717922)

研究分担者 米田 雅彦  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (80201086)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード足湯 / 産褥早期 / 搾乳 / 褥婦 / 乳房
研究実績の概要

われわれは、無作為割り付けによる2群間比較にて、産褥早期の褥婦に一定条件の足湯を実施し、評価指標のピンチテストによる乳頭形態の判別及び触診による乳頭・乳輪の「硬さ・柔らかさ」の状態を考察してきた。その研究の過程で、仮性陥没乳頭・扁平乳頭を正常乳頭に、硬い乳頭・乳輪を柔らかい状態に改善する例を経験した。
今回、NICU入院児を持ち、搾乳を余儀なくされる褥婦への足湯による乳頭・乳輪・乳房の状態変化を定性及び定量的に評価する手法を確立するとともに、足湯の実施条件ならびに搾乳に及ぼす効果の分析を目的として研究を開始した。
6月、研究機関及び研究施設での倫理委員会の許可を得た。7月、研究を開始するに先立って、研究代表者は看護師長及び病棟スタッフに研究目的を説明し、協力を要請した。8月~10月、測定プロトコルを作成するために、予備実験を行った。11月、データ収集を開始した。同時に解析を行った。研究対象候補の褥婦が現れたら、看護師長がその褥婦に、研究者の訪問受け入れを依頼した。褥婦がこれに同意したら、研究代表者は褥婦に産褥1日目の面会をし、「交互」によって割り付けられた群について、研究の説明を口頭と文書にて行いインフォームド・コンセントを得た。すべての研究対象者に対して、研究に関する説明の際に、搾乳メモを使用し、搾乳時間及び搾乳量の記入方法についても説明した。
これらの説明を終えた後、研究者は対象者の基礎データを収集した。研究実施期間は産褥1日目からそれに続く5日間である。この間のデータ収集スケジュールは、実験プロトコルにそって行った。夜間の搾乳状況及び主観的な乳房の状態については、4晩とも翌朝に尋ねた。
さらに、電子カルテから追加情報を得た。乳房・子宮復古・新生児の状態の経日的変化のデータ収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データ収集に当たり、研究施設において対象者候補数が当初の予定より少ないこと、測定プロトコルを作成するまでに時間がかかり、データ収集の開始が遅れたこと、等があげられる。
平成28年度は倫理申請を行い、研究施設の許可を得てデータ収集を開始することを目的としているため、やや遅れているという評価とした。

今後の研究の推進方策

2年間(平成29年度まで)を目安として、引き続きデータ収集(30名)を実施し、同時に解析を行う。なお、対象者数が不足すると判断した場合は、期間を延長してデータ収集を行うことを検討する。
対象者のデータベースを作成する。その後分析を開始する。

次年度使用額が生じた理由

対象者が予定数より下回ったため、謝礼や使用物品が減額となったためである。

次年度使用額の使用計画

対象者を確保し、計画のとおり進めて行く予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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