研究課題/領域番号 |
16K12123
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
田尻 后子 佛教大学, 保健医療技術学部, 准教授 (00369810)
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研究分担者 |
曽我部 美恵子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10299828)
霍 明 姫路獨協大学, 医療保健学部, 准教授 (60383098)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 尿失禁 / 女性 / 運動療法 |
研究実績の概要 |
今回の研究である「女性の尿失禁における運動療法に関する介入研究」についての倫理申請の承認を得て研究を開始した。 先ず、運動療法に対しての心理的な動機づけを探るため、面接調査を実施した。その準備として研究協力施設に研究依頼を申し出、了解が得られた施設に対象者の募集用ポスターを貼らせて頂き、承諾頂いた対象者に面接調査を実施している。また研究協力者と同時に分析も進めている。 尿失禁改善に効果的な運動療法についての基礎的な研究を実施した。①腹横筋のトレーニング効果として、腹横筋または骨盤底筋群の単独収縮に比較し両筋同時収縮抵抗運動時に効果が高いことが分かった(Measurement the thickness of the transverse abdominal muscle in different tasks:J.phys.Ther.Sci.29:209-211.2017)。また、②腹横筋と骨盤底筋群の同時収縮時にセラバンドを用いて抵抗を加えることでインナーマッスルをより効果的に働かせることが示唆された(健常成人女性におけるインナーマッスルの長期介入効果について:理学療法学科 32(2).p64.2017)。以上のことを活用し、今後、対象者が身近(容易)に実施でき、効果的な運動方法を考案していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
・倫理審査の申請書の作成→承認までに時間を要した。 ・対象者募集について、医療機関との連絡調整に時間が要した。 以上の2点により、実施開始が遅れたことによる。
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今後の研究の推進方策 |
現在、尿失禁を経験した女性に面接調査(インタビュー)を通して「尿失禁を経験したことでの思い」「その対応策ついて(運動療法)の実施について」をデータ収集し、分析中である。今後このデータを元に尿失禁を経験していることでの身体状況、心理状況、QOLについて量的研究を進める予定である。 その後、尿失禁改善を目的とした容易な運動を考案し、介入研究を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進行がやや遅れていたため、研究対象者に支払う謝礼金の使用がなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度は、面接調査やアンケート調査を実施する為の費用として研究者の交通費、謝礼が必要となる。また、面接調査においては逐語録作成を業者に依頼するためにその費用も必要となる。 その他、学会発表する予定である。
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