平成29年度の研究計画に沿い、出産時の非医療的支援の提供方法について国内外の状況を文献だけでなく聞き取りやアンケート調査により情報を集め、専門家と話し合った。 ドゥーラサポートの効果についてのコクランレビュー「Continuous support for women during labor」の更新版が7月に出版され、著者チームに加わる中でエビデンスの吟味についても国内外の専門家と討議ができた。コクランレビューの方法論についてワークショップを受講して方法論を学んだ。 12月にモンゴル国立医科大学でドゥーラについてのワークショップ「Doula workshop: The Perinatal doula’s practice and contribution to modern Maternity care and current situations and challenges in Mongolian maternity care」が開催され、モンゴルにおけるドゥーラサポート導入についても話し合うことで日本とモンゴルの社会文化的特徴やプログラムの効果的な導入方法についても検討が進んだ。また、2~3月に国内で開催されたアメリカ式出産ドゥーラ養成プログラムの場で、昨年度のデータ収集と同じ方法で追加のデータを得ることができた(タイトル:「周産期の非医療的支援者「出産ドゥーラ」:養成プログラム受講者の思い」)。これらの情報は次年度のプログラム実施と評価に活かす。 年度末にはロールプレイ教材の作成のためのウェブアンケート調査「産科ケアでかかわりに困難を感じる場面:ロールプレイシナリオ教材の作成」の準備を完了した。
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