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2016 年度 実施状況報告書

地域連携に基づく妊娠から育児期の切れ目ない父親への子育て支援教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12138
研究機関信州大学

研究代表者

芳賀 亜紀子  信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (10436892)

研究分担者 徳武 千足  信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (00464090)
坂口 けさみ  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (20215619)
大平 雅美  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (50262738)
鈴木 敦子  信州大学, 学術研究院保健学系, 助手 (50759363)
金井 誠  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60214425)
市川 元基  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60223088)
米山 美希  信州大学, 学術研究院保健学系, 助手 (90747891)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード子育て支援 / 父親 / 地域連携 / 教育プログラム
研究実績の概要

本研究の目的は、自治体との地域連携に基づき妊娠期から育児期への切れ目のない父親への子育て支援教育プログラムを開発することである。平成28年度は下記の4点を実施した。
1.子育て支援講座の開催:平成26年度から我々は両親対象の父親に重点を置いた子育て支援講座を同対象に継続して実施している。1回目を妊娠9か月時点(26年12月)、2回目を出生後1~2ヵ月(27年3月)、3回目を1歳3~4か月(28年4月)に実施した。参加者からの評価は、29年度開催予定の4回目の講座および、本課題のプログラム開発の資料となった。なお、講座や評価内容について第57回日本母性衛生学会および第19回長野県母子衛生学会で発表した。
2.妊娠期の子育て支援講座の評価:1.に開催した26年度からの講座のうち、1回目の妊娠期の講座を受講した参加者(夫婦4組)と非参加者(夫婦4組)を対象に妊娠期から分娩までの思いや行動についてインタビューを行い、評価を行った。その結果、本プログラムは親役割の獲得を促進するという示唆が得られた。長野県母子衛生学会誌第19巻に掲載された。
3.29年度以降開催の教育プログラムの開発、内容の検討、募集方法の検討:1.に開催した26年度からの講座の内容を基盤に、教育プログラム内容の検討を行った。そのために、26年度からの講座の参加者に妊娠中から現在の子育てまでの思いや専門職からの教育内容についてインタビューを実施した。また、講座非参加者にも同様の内容のインタビューを行い、検討の資料とした。その他、教育プログラムの広報、募集方法についても検討した。
4.未就学児を養育している父親および母親を対象に調査を行い、子育ての意識と子育て支援教育内容について、そのニーズを明らかにする(質問紙調査)ための準備:平成29年度実施に向け、調査用紙の作成、配布方法の検討などを行った。この結果も含めて29年度のプログラムを検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初質問紙調査(概要の4.)は平成28年度に実施予定であったが、調査内容の作成や配布方法の検討に予想以上に時間を要し、実施できなかったため、やや遅れていると判断した。29年度には実施予定である。

今後の研究の推進方策

1.子育て講座の開催:平成26年度から我々は両親対象の父親に重点を置いた子育て支援講座を同対象に継続して実施している。4回目となる29年度は、2歳半~3歳児を対象に平成29年9月に開催予定である。講座内容および評価は、29年度以降開催の教育プログラムの開発資料とする。
2.教育プログラムの開発、妊娠期の講座実施:1.に開催した26年度からの講座の内容を基盤に、教育プログラム内容の検討を行い、29年度は妊娠期の講座を開催する。プログラムへの参加者確保が課題である。早々に広報を行い、対応していく予定である。
3.未就学児を養育している父親および母親を対象に調査を行い、子育ての意識と子育て支援教育内容について、そのニーズを明らかにする(質問紙調査)。

次年度使用額が生じた理由

・当初予定していた調査のうち、質問紙調査について、調査内容や配布方法の検討により行えなかったため、次年度使用額が生じた。また、当初計画では、平成28年度に先駆的な取組を実施している自治体・団体への視察を予定していたが、研究の進捗状況により、29年度以降に実施することとしたため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

・次年度使用額は、平成29年度請求額と合わせて、質問紙調査を実施するとともに、得られた成果の学会発表、論文発表の準備に使用する計画である。また、先駆的な取組を実施している自治体・団体への視察については、平成29年度請求額と合わせて旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 初めて親になる夫婦に対する親になるための講座が妊娠期から分娩までの思いや行動に与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      徳武千足、芳賀亜紀子、松崎ちはる、伊藤葵、河西真理子、上原さとわ、坂口けさみ、米山美希、鈴木敦子、金井誠、市川元基、大平雅美
    • 雑誌名

      長野県母子衛生学会誌

      巻: 19 ページ: 13-22

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ダウン症候群の子どもを受け入れ育てる育児経験のある両親1組の思い~父親が育児休業を取得中にダウン症候群と診断された関わりを通して~2017

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子、徳武千足、坂口けさみ、米山美希、鈴木敦子、金井誠、市川元基、大平雅美
    • 雑誌名

      長野県母子衛生学会誌

      巻: 19 ページ: 23-29

    • 査読あり
  • [学会発表] 父親および母親への1歳児子育て講座開催の取組み2016

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子、坂口けさみ、徳武 千足、鈴木 敦子、米山 美希、町田明日香、小木曽綾菜、原 ゆかり、金井 誠、市川 元基、大平 雅美
    • 学会等名
      第19回長野県母子衛生学会学術講演会
    • 発表場所
      松本市 信州大学
    • 年月日
      2016-11-05
  • [学会発表] 母親及びその出産に立ち会った父親の思いと行動に関する質的検討2016

    • 著者名/発表者名
      松崎ちはる、伊藤葵、河西真理子、上原さとわ、坂口けさみ、芳賀亜紀子、徳武千足、米山美希、鈴木敦子、原ゆかり、市川元基、金井誠、大平雅美
    • 学会等名
      第19回長野県母子衛生学会学術講演会
    • 発表場所
      長野県松本市 信州大学
    • 年月日
      2016-11-05
  • [学会発表] 妊娠期からの子育て支援教育プログラムの有用性の検討~1歳児を育てる両親への子育て講座の開催を通して~2016

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子、坂口けさみ、徳武 千足、鈴木 敦子、米山 美希、町田明日香、小木曽綾菜、原 ゆかり、金井 誠、市川 元基、大平 雅美
    • 学会等名
      第57回日本母性衛生学会学術集会
    • 発表場所
      品川プリンスホテル(東京都)
    • 年月日
      2016-10-14 – 2016-10-15
  • [学会発表] 初産婦及びその夫への子育て支援教育プログラム介入の有無による妊娠期から分娩後までの思い2016

    • 著者名/発表者名
      徳武千足、坂口けさみ、芳賀亜紀子、米山美希、鈴木敦子、伊藤葵、河西真理子、上原さとわ、松崎ちはる、町田明日香、小木曽綾菜、原ゆかり、金井誠、市川元基、大平雅美
    • 学会等名
      第57回日本母性衛生学会学術集会
    • 発表場所
      品川プリンスホテル(東京都)
    • 年月日
      2016-10-14 – 2016-10-15

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公開日: 2018-01-16  

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