研究課題/領域番号 |
16K12169
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
世良 喜子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50461736)
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研究分担者 |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
高山 裕子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00637803)
稲葉 史子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (20756829)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ヘルスリテラシー / 尺度開発 / 養育者 / 幼児 |
研究実績の概要 |
保護者のヘルスリテラシーが子どもの健康のアウトカムに影響していることが、欧米の研究において報告されている。ヘルスリテラシーは、健康課題に対して適切な行動をとるために、健康情報やサービスにアクセスし、理解し、活用する能力である。 本研究の目的は、幼児を育てている保護者のヘルスリテラシーの向上への支援に向けて、幼児の保護者のヘルスリテラシー尺度の開発を行うことである。 ヘルスリテラシーの先行研究および「The Health Literacy Tool Shed」(米国国立医学図書館(NLM)ボストン大学医学部)を用いて収集した既存のヘルスリテラシーの尺度から、幼児の保護者のヘルスリテラシーの概念と枠組みを検討した。先行文献からアイテムプールを作成し、それを研究者らで検討し、さらに看護研究職のブレーンストーミングから保護者のヘルスリテラシーの質問項目を作成した。その後、作成した質問項目について保護者、保育士、小児看護師、保育園や幼稚園の看護師、保健師に各質問項目の内容妥当性、表現の明確性等についてヒアリングを行い、質問項目の削除と表現の修正を行った。さらに再度看護研究職によるブレーンストーミングを行い、質問項目配列の適切性、回答のしやすさ等を検討し、尺度案を作成した。 作成した尺度案の信頼性、妥当性について、調査から得られたデータを分析した。そして項目分析、構成概念妥当性の検討、基準関連妥当性の検討、内的整合性の検討、モデル適合度の分析結果の検証を進めた。その結果作成した幼児の保護者のヘルスリテラシー尺度の信頼性、妥当性が確認された。さらに文献検討から得られた先行研究から明らかにされているヘルスリテラシーの形成要因と挙げられている要因を踏まえて、調査を行い、幼児の保護者のヘルスリテラシーの関連要因について検討した。
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