• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

在宅医療に移行した子どもを育てる親との協働に重点をおいた小児の訪問看護教育の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12174
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

沢口 恵  東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (10759161)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード医療的ケア / 小児 / 訪問看護 / 協働 / 教育
研究実績の概要

子育てにおける親との協働に重点をおいた小児の訪問看護教育プログラムを開発するために、医療的ケア児数と実施されている医療的ケアの内容を調査し、現在実施されている訪問看護教育を調査した。最終年度は医療的ケアを必要としている小児の成長・発達に伴っておこる困難なことに対する訪問看護師の対応について、訪問看護師へのインタビューを実施し、教育内容の絞り込みを行った。
小児の訪問看護での困難なことについて親については【親との信頼関係】【親のニーズと看護師の考えをすり合わせ】【愛着を促すかかわり】【子育てに関する情報不足】であり、子どもについては【成長・発達を促すケア】【子どものニーズの把握】であった。
小児の訪問看護は医療的ケアへの支援といった子ども中心の看護だけではなく、精神障害や若年妊娠・出産など子どもを育てる親の子育てをする力に対して問題があることから、親を中心とした小児の訪問看護を実施する事例もある。その場合子どもの生命を守り、子どもの成長・発達を支援しながら、親へのケアも必要となる。家族関係が複雑な場合、訪問看護において子どもの支援だけでなく親やその他の家族関係のアセスメントと支援が必要となるため、看護実践での困難を感じていると思われる。
小児の訪問看護教育のプログラムは、従来の小児の成長・発達や人工呼吸器の取り扱いなどの看護技術だけではなく、家族のアセスメントや親子関係への支援といった家族看護、子どもの成長・発達を促進するための具体的なケア、子育てに関する情報提供を含める必要がある。また、親との信頼関係の構築や親と看護師の考えのすり合わせを行っていくため、親とのコミュニケーション技術を取り入れる必要があると考えた。親子関係への支援や親とのコミュニケーション技術への学習を進めるには、ロールプレイや事例検討といったアクティブラーニングを取り入れると効果的なのではないかと考えた。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi