研究課題/領域番号 |
16K12176
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
小室 佳文 東京医科大学, 医学部, 教授 (20233067)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 小児高次脳機能障害 / 移行支援 / 継続支援 / 看護師用ガイドライン / 急性期 / 多職種連携 |
研究実績の概要 |
平成28年度末に、急性期の子どもを受け入れる施設の看護師を対象として急性期ケアの実態を把握するため318施設に調査用紙を発送した。平成29年度は調査用紙の回収と分析を実施した。 また、平成28年度の文献検討により明らかとなった看護援助の動向と課題を学会において発表し看護師への問題提起を行った。さらに、看護系大学の小児看護勉強会において本研究に関する発表を行い参加者へ情報提供を行った。 障害のアセスメントツールを開発検討している臨床心理士からの支援の実際に関する情報収集、および、医学系学会における小児頭部外傷に関する情報収集によって急性期からの支援の重要性を確認した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「高次脳機能障害のある子どもの学校生活支援のための看護師用ガイドライン」(以下、看護師用ガイドライン)に含める急性期のケアに関して、直接的なケアだけでなく急性期のアセスメントツールが必要と判断した。その検討のために「看護師用ガイドライン」の案が未完成である。そのため「看護師用ガイドライン」の急性期の内容に関して看護師対象に実施するインタビュー調査を延期した。
|
今後の研究の推進方策 |
「看護師用ガイドライン」の急性期ケアに関する内容案を作成させ、看護師対象のインタビュー調査を実施し、「看護師用ガイドライン」を完成させる。看護師および関連職種への普及・公表活動として学会発表と論文投稿を行う。関連研究の調査結果、および他分野の情報収集もあわせて「看護師用ガイドライン」に含まれている「学校生活支援の連携モデル」を修正する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
(理由)「看護師用ガイドライン」の急性期の内容に関して看護師対象に実施するインタビュー調査を延期したため、参加者に対する文書の送付、謝礼、旅費、および逐語禄作成の委託費を使用しなかった。また、ガイドライン案の作成が遅れたため、改訂部分の英文校正を年度内に委託しなかった。
(使用計画) 9月までにインタビュー調査を実施し、逐語禄作成を委託する。また、ガイドラインの完成次第、英文校正の委託を行う。
|