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2018 年度 実績報告書

中堅助産師が熟練者として成長する助産外来教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12180
研究機関東京医療学院大学

研究代表者

渡邊 淳子  東京医療学院大学, 保健医療学部, 教授 (30539549)

研究分担者 齋藤 益子  東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (30289962)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード助産学 / 助産師外来 / 教育プログラム / ルーブリック評価 / リフレクション
研究実績の概要

研究協力施設において、助産師外来担当者を対象とした教育プログラムの方法に関するレクチャーを全体研修として実施した。その後、研究参加の承諾が得られた助産師を対象に、教育プログラムを2か月ごとに3回実施した。教育プログラムの内容は、助産師外来用ルーブリックを活用した自己評価とGibbsのサイクルを用いたリフレクションを組み合わせ開発したものである。Gibbsのサイクルは、記述・描写、感覚、推論、分析、評価、アクション・プランの6段階であり、これらを振り返りながら循環する。手順は、助産師外来後に気になった事例を取り上げ、助産師外来用ルーブリックの記載および、研究者と振り返りながらリフレクションワークシートの記述を行った。分析は、助産師ごとにルーブリックの評価点と記述内容、ワークシート記述内容を整理し、変化を検討した。
研究参加者は、10名で年齢は27歳~38歳、助産師経験は5年2か月~9年2か月、助産師外来経験は6か月~3年6か月であった。ルーブリックでは、診断技術において妊娠経過の診断、妊娠生活の診断に向上がみられた。アウトカム評価では、初回調査と介入後調査を対応のあるt検定で比較した結果、介入後の評価得点が介入前より有意に高く示された(t=3.01, df=18, p= .004)。リフレクションで取り上げた場面は、コミュニケーションに関わる事例が多く見られた。プログラムを重ねるごとに、自己の分析から次へのアクション・プランの記述が具体的になってきていた。
ルーブリックを用いた自己評価とリフレクションを組み合わせた教育プログラムは、助産師が自己の実践を振り返り、次への目標を確認する機会になり成長につながっていた。今回開発した助産師外来担当者向け教育プログラムは、自己の実践を振り返り、実践力向上に有効であると考えられた。
今後は助産外来担当者向けe-ラーニングを開発する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 妊婦の出産準備感と助産師のProfessional Learning Climateとの関連2019

    • 著者名/発表者名
      菱谷純子、渡邊淳子、石川紀子、齋藤益子
    • 雑誌名

      日本母子看護学会

      巻: 12 ページ: 11-19

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 妊婦健康診査の課題‐助産師の立場から2019

    • 著者名/発表者名
      渡邊淳子
    • 雑誌名

      周産期医学

      巻: 49 ページ: 273-277

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 助産師外来担当者に向けた教育プログラムの開発-ルーブリックとリフレクションから-2019

    • 著者名/発表者名
      渡邊淳子、渡邉幸恵、松永佳子、齋藤益子、石川紀子、遠藤俊子、得松奈月、小松佐紀、池田真弓、菱谷純子
    • 学会等名
      第33回日本助産学会学術集会
  • [学会発表] 助産外来実施施設における担当基準・教育プログラム・評価指標の有無の実態2018

    • 著者名/発表者名
      渡邉幸恵、渡邊淳子、松永佳子、齋藤益子、石川紀子、遠藤俊子、得松奈月、小松佐紀
    • 学会等名
      第59回日本母性衛生学会学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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