研究課題/領域番号 |
16K12182
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
齋藤 益子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30289962)
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研究分担者 |
濱嵜 真由美 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90352335)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 診断名の信頼性と妥当性 / 診断指標の信頼性と妥当性 |
研究実績の概要 |
妊娠期及び産褥期の助産診断名と診断指標の臨床での活用を調査した。その調査結果をエクセルに入力して、どの程度活用されているのかについて、検討した。その結果、知識レベルの指標は臨床では活用されにくいことが分かった。それぞれの信頼性・妥当性をみるために、SPSSのソフトを購入し、因子分析をかけていく予定であったが、ソフトの購入が遅れたことにより分析するにはいたらなかった。 同時に実際の助産外来での妊婦健診場面での助産師の診断に関する能力を評価するための、ルーブリック評価について勉強会を企画し、臨床の助産師たちと、質の高い妊婦健診の在り方について検討している。 医学書院より「マタニティ診断ガイドブック」「実践マタニティ診断」の2冊のテキストを発行しているが、この中の診断名・診断指標の改定にあたり、助産診断と連動させて検討していくために、現在の「助産診断・実践研究会」を発展的に解散して、日本助産診断実践学会として新にスタートすることになり、そのための準備委員会を11月~3月まで毎月開催した。会則を作成し、30年度に学会としてスタートする予定である。 そのため、本研究の主目的である診断名・診断指標の信頼性・妥当性の検討は、30年度に持ち越すことにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
29年度は助産診断学会の設立のために時間を要し、研究データの処理に向き合う時間がとれなかった。データ処理するためのSPSSを購入する時期が遅れてしまったことと、データ処理を担当する予定の分担研究者が多忙のため、対応できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
30年度は確実にデータ分析を行い、診断指標の精選をおこなう。そのために、データ処理に協力いただける統計学者に研究協力を依頼し、確実に実施する。 また、妊婦健診での実際の使用ができるように、電子化についても検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
診断名・診断指標の信頼性・妥当性をみるための因子分析を行う予定で、謝礼を準備したが、実際には使用しなかった。また、会議の開催を他の研究会と合わせて行ったため、旅費の使用も少なかった。消耗品などは大学のものを使用したため購入しなかった。
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備考 |
日本助産診断実践学会を設立した。
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