研究課題/領域番号 |
16K12187
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
藤田 優一 武庫川女子大学, 看護学部, 准教授 (20511075)
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研究分担者 |
藤原 千惠子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (10127293)
植木 慎悟 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (10779218)
北尾 美香 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (90779224)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 小児科外来 |
研究実績の概要 |
A大学病院の小児科外来において看護師が診療や看護をスムーズにさせるために実践している判断とその援助について明らかにするため、参加観察とインタビューを行った。 対象者は5名の小児科外来の看護師であり、研究者3名で病院の外来へ行き、計57.8時間の参加観察を実施した。 その後、観察をまとめたフィールドノートとインタビューの逐語録の分析を行い、3つのテーマとして「診療場面において看護師が診療や看護をスムーズにさせるために実施している判断や技術」「採血場面において看護師が診療や看護をスムーズにさせるために実施している判断や技術」「情報収集と情報共有において看護師が診療や看護をスムーズにさせるために実施している判断や技術」6カテゴリー、71コードを明らかにすることができた。 これらの研究結果について、第27回日本外来小児科学会年次集会、2nd APNRC(台北)で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は、小児科外来への教育ツールとして、パンフレットや動画などを作成することを考えていたが、調査を進める中で看護師が実施しているスムーズにさせる暗黙知的な看護技術は、その患者や状況に応じてかなり流動的に実施されており、マニュアル化することが非常に難しいことが分かってきた。そこで、他の看護師へ暗黙知を形式知として伝える方法について現在情報収集中である。
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今後の研究の推進方策 |
他の看護師へ暗黙知を形式知として効率的に伝える方法について情報収集を進め、これまでに調査した結果を学会で発表し、論文に投稿していく。 現在、学術雑誌の「外来小児科」に投稿中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
小児科外来の看護師用にスムーズにさせるためのマニュアルとしてパンフレットや動画を作成する予定であったが、予想以上に暗黙知的な内容が多く、マニュアル化が困難であった。そこで、どのような方法でマニュアルを作成すれば良いか現在情報収集中であり、マニュアル作成が滞っているため。今後はさらに情報収集を行い、マニュアルを作成していく計画としている。
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