研究課題/領域番号 |
16K12193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小木曽 加奈子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (40465860)
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研究分担者 |
樋田 小百合 修文大学, 看護学部, 講師 (20554702)
渡邊 美幸 (金若美幸) 岐阜医療科学大学, 看護学部, 講師 (90336602)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知症 / 高齢者 / シームレスケア / 地域包括ケア / ケースメゾット |
研究成果の概要 |
質的研究とデルファイ法にて36質問項目を導き出し,570名(41.6%)にて,地域包括ケアにおける認知症高齢者に対するシームレスケア実践力尺度(SCD-CBS)の信頼性と妥当性を検証した.6因子構造,GFIは.833,AGFIは.807,CFIは.905,RMSEAは.065であった.605名(30.3%)の本調査では,SCD-CBSと職務行動遂行能力評価尺度の下尺度間はすべて1%水準で有意であった.SCD-CBSに関連する項目のモデルとして,他職種の支援の程度,継続学習,他職種との意見交換の程度,【見積力】,【調整力】,地域包括ケア病棟の継続意向,【合意形成力】が示された.
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自由記述の分野 |
老年看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域包括ケア病棟が機能するためには従来の退院支援や退院調整という枠組みを超えて,認知症という疾患の特性を踏まえつつ,本人も家族も安心して退院後の生活が送れるように入院前からの状況を鑑み,退院後を見据えたシームレスケアが必要である.地域包括ケア病棟における認知症高齢者に対するシームレスケア実践力尺度(SCD-CBS)を活用することで,患者の変化と実施するケアの効果測定ができ,認知症高齢者ケアの質の向上とともにケア実践者の充実感を高め,職務行動遂行能力も向上することが期待できる.地域包括ケアシステムを支える地域包括ケア病棟における認知症高齢者に対するシームレスケアの実践力を高めていく必要がある.
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