研究課題/領域番号 |
16K12195
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
谷村 千華 鳥取大学, 医学部, 准教授 (90346346)
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研究分担者 |
徳嶋 靖子 鳥取大学, 医学部, 助教 (30548649)
萩野 浩 鳥取大学, 医学部, 教授 (80208412)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 変形性膝関節症 / セルフマネジメント / インストラクショナルデザイン / 自己効力感 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、一次性変形性膝関節症(膝OA)患者を対象に、インストラクショナルデザインおよび自己効力感理論に基づく健康行動継続のための介入プログラムを開発し、その継続的効果を検証することである。 平成30年度、変形性膝関節症患者を対象に第3期「膝いきいき教室」を開催した。第3期の参加者は17名であり、第1期~3期までで計44名の登録数を得た。膝いきいき教室は、インストラクショナルデザインに基づいて設計し、「自分の身体を知ろう」「膝OAとは?」「運動のすすめ」「健康的な食事」「痛みとの付き合い方」「ストレス管理」「脳トレ」「自分の身体の変化を知ろう」の8回(60~90分/回)のコースとし、教室の運営は、各専門家による講義、クイズ、アクティビティ、グループディスカッションなどの方法を用いた。また、膝いきいき手帳を配布し、自己管理の心得の提示、目標、アクションプランの立て方を教示した。評価内容は、血圧、体組成、骨密度、ウエスト周囲径、握力、血糖値、骨密度、痛み、運動機能、自己効力感、セルフケア能力、行動変容、QOLとした。現在、第3期終了後の1カ月健診まで実施し、今後、3ヵ月、6ヵ月、1年健診を予定している。また、平成31年4月より第4期を開催する予定である。このような小規模教室を4~5回計画し、対象者が60名到達した時点で分析を行う予定だが、現時点の44名でプレ分析を行ったところ、教室への満足感は高く、介入後に運動機能や痛み、セルフケア能力の改善をもたらすことが示唆された。また、評価時期には、フォローアップセミナーを行っているが、体操、膝クイズや膝すごろくなどを取り入れ、参加者が楽しみながら、意欲や自信を継続できる取り組みを工夫している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度は新たに第3期の膝いきいき教室を開催し、計44名のサンプルを得た。到達目標は60名であり、今年度到達予定である。関係機関との協議も概ね順調に行われている。
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今後の研究の推進方策 |
平成31年4月末より第4期の膝いきいき教室を開催する予定である、現時点でリクルート活動を行っており、約20名参加予定である。5月に教室を開催し、7月に1カ月健診、その後、3か月、6ヵ月、1年後評価の予定である。6ヵ月健診終了後には分析を実施する予定である。そのためのデータ分析の準備など研究体制は整っている。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会発表、研修などの旅費を計上していたが、サンプル数が到達しなかったため、分析、発表準備が整わなかった。そのため使用しなかった額は次年度に使用する。使用しなかった額は、今後分析を実施していく上で必要なPCの購入を予定する。
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