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2021 年度 実施状況報告書

急性期病院におけるせん妄ケアの質評価指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12198
研究機関札幌医科大学

研究代表者

長谷川 真澄  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80315522)

研究分担者 粟生田 友子  埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (50150909)
道信 良子  札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (70336410)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2023-03-31
キーワードせん妄 / 質評価指標 / 入院患者 / ケアの質
研究実績の概要

前年度に作成したせん妄ケアの質評価指標の項目案90項目について、研究者間で検討を重ね、アセスメント2要素9項目、せん妄ケア4要素48項目、連携2要素8項目の計55項目を抽出した。老人看護専門看護師、認知症看護認定看護師、せん妄ケアの研究者などのエキスパートパネルによる表面妥当性の確認を行った結果、CVR0.9以上が45項目、CVR0.78~0.87が10項目であった。CVR0.9以下の10項目について、評価項目の表現の修正を行った。
修正後の評価指標55項目のパイロットスタディは、A市内の一般病床200床以上の病院8施設の臨床経験1年以上の看護師291名を対象にWeb調査を実施した。123名から回答が得られ(回答率42.3%)、対象基準に合致しない4票を除外し119票について分析した。
55項目中10項目に天井効果を認めたが、床効果はいずれも無かった。項目間相関分析で相関係数0.7以上の項目は無かった。IT相関分析では相関係数0.288~0.129が3項目あった。GP分析で有意差を認めない項目は1項目であった。これらの結果をもとに探索的因子分析(主因子法、ブロマックス回転)を繰り返し、最終的に9項目を除く46項目を採用することとした。46項目の因子分析では11因子が抽出され、全体の累積寄与率68.4%、α=0.939と良好であった。
パイロットスタディで抽出した46項目で構成されるせん妄ケアの質評価指標修正案について信頼性・妥当性の評価のための調査を実施した。基準関連妥当性評価のために開発者の許可を得て「総合病院における認知症看護の質評価指標短縮版」を使用した。老人看護専門看護師が在籍する全国200床以上の病院に研究協力を依頼し、臨床経験1年以上の看護師を対象にデータ収集を行っているところである。なお、必要データ数は評価項目数の10倍の460に設定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナ感染症拡大によりWeb調査の回答率が低く、必要データ数を満たしていないため信頼性・妥当性についての分析に着手できない。

今後の研究の推進方策

対象施設に再度、研究協力を依頼し、必要データ数の確保に努め分析を行う。

次年度使用額が生じた理由

信頼性・妥当性の評価に必要なデータが集まらず、分析に着手できなかった。対象施設に再度の研究協力依頼を行い、必要データ数を確保して分析し研究成果をまとめるため、次年度使用額はWeb調査システムのリース期間の延長にかかる費用として執行する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] せん妄リスクのある患者への看護実践の知:一般病院におけるエスノグラフィ研究2021

    • 著者名/発表者名
      長谷川真澄、粟生田友子、道信良子、木島輝美、鳥谷めぐみ
    • 雑誌名

      老年看護学

      巻: 26 ページ: 69-78

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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