研究課題/領域番号 |
16K12206
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
那須 裕 長野県看護大学, 看護学部, 名誉教授 (50020839)
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研究分担者 |
渡辺 みどり 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
太田 克矢 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60295798)
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20336621)
池上 千賀子 (曽根千賀子) 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40336623)
有賀 智也 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10708069)
細田 江美 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (10290123)
上原 章 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (80774801) [辞退]
青木 駿介 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (30827332)
松本 淳子 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (10379042)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 高齢者 / 水中運動 / 縦断的検証 |
研究実績の概要 |
20年目に入る高齢者水中運動講座の実施を継続するとともに、学内の様々な分野の教員が講座の運営のみならず研究の土台となる体制の構築を更に進めた。この為の1つとして、研究者らが運営・研究を実施するために必要な知見を学会に参加するなどして各研究者が積極的に推進した。毎年実施している体力測定会も継続して開催するとともに、この諸データをパソコンへ入力する作業を進めた。この大会の運営には、昨年度と同様に看護師出身の研究者の継続的な従事者を確保するなどして、多くの研究者らの視点が加味される大会に成長させた。これにより更に充実した研究フィールドの樹立を勧めた。この際、被験者である参加者への負担の軽減を図るよう配慮して実施した。これらの実績の結果、研究の遂行に必要な基礎データを年に1度は収集する仕組みとして十分に樹立するに至った。年間を通した水中運動教室の運営における参加者の観察で、本年度も数か月の間に認知機能の低下が疑われるようなケースも見受けられた。このようなケースの把握のために、運営にあたるスタッフ間での情報共有するシステムが必要でこの試みの模索を進めたが、システムの構築までには至らなかった。 参加者の第一目的が自身の運動機能的な健康のプロモーションのためであることなどから、短期的な認知機能の変化をトレースする仕組みや環境の構築に本年度もいたらず、この方法について更に検討していくことが課題として検討を続けている。このほか、体力測定会で蓄積されたデータについて、認知機能などのいくつかに焦点を絞った解析の必要が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初期に測定したデータの中に機器が異なる点などが問題点が依然として遅れの原因となっている。この中には、機器が異なっていても縦断的な研究のデータとして使用できる項目もあるが、この項目の検討に時間がかかった。毎回の講座(水中運動教室)での問診では、時間と人員的な制約がある中で比較的効率的に運営する体制が進んだ。この際、簡単な問診による認知機能のチェックを問診者の主観的なレベルでは行えるようにはなった。しかし、多くの参加者が自身の身体機能維持への関心の高さと自信があることが原因となって、問診時などに「短期的に認知機能の変化を追跡する客観的なシステムの構築」までは進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
上記の課題点を研究チームで検討を進めた上で、一部は計画通りに「縦断的な効果を詳細に評価する為の項目の追加」について補填していくことを試みる。また、毎回の教室で実施している問診で、研究者の観察データをより簡単に蓄積できるシステムの構築を進める。この際、日常生活での変化を尋ねた結果を自由記述だけでなく、選択的に入力していけるように改築を進める。これに加え、短期的な参加者の変化を捉えるためのデータ収集方法などの検討をさらに継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 継続参加者の認知症進行具合を把握するための方法の樹立が遅れ、これの他の研究推進部分よりも講座の運営をが優先せざるを得なかったため。また、入力データを整理・利用するためのPCのシステムの構築も計画より進まなかったため。 (使用計画) 次年度交付額とあわせることで、遅れを取り戻した際の資金不足を防ぐため。理由に記述した点を中心に費用を使用していく。
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