研究課題/領域番号 |
16K12206
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
那須 裕 長野県看護大学, 看護学部, 名誉教授 (50020839)
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研究分担者 |
渡辺 みどり 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
太田 克矢 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60295798)
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20336621)
池上 千賀子 (曽根千賀子) 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (40336623)
有賀 智也 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10708069)
細田 江美 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (10290123)
上原 章 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (80774801) [辞退]
青木 駿介 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (30827332)
松本 淳子 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (10379042)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高齢者 / 水中運動 / 縦断的検証 |
研究実績の概要 |
開催して22年目に入る高齢者水中運動講座であるが、新型コロナ感染防止の為、2020年3月から水中運動講座自体を開催できない状況となった。これに伴い「実習学生との交流」や、例年3月に実施している「骨密度測定大会(水中運動の参加を中心とした高齢者の体力測定会)」も中止した。本年度の主な研究活動として、「骨密度測定大会」で用いる健康調査票をもとに、「高齢者の転倒予防自己効力感と身体・心理的側面との関連性について検討し、これらの結果から事業改善の課題を得た。具体的には、H28年~H30年に実施された骨密度測定大会3年間の参加者、のべ145名のデータをもとに、転倒予防自己効力感(10項目)と年齢、性別、足指筋力(左右)、膝伸展筋力(左右)、SF-8(8項目)、GDS(うつ尺度,15項目)、DS合計得点、RDST合計得点,重心動揺との関係を明らかにするために、統計的手法(t検定,χ2検定)を用いて分析した.これらの結果、身体能力の計測結果のフィードバックだけでなく、GDSのネガティブ回答を把握した上で心理的側面の変化に注目し,参加者の相談内容の背景の把握として役立てる必要があった。また、健康調査票への追加項目として、痛みの部位や薬剤の種類を記載できる欄を新たに設けること,身体能力の計測の追加項目としては最大一歩幅(左右)の測定ができるブース開設を検討していく必要性が考えれた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
最も大きな理由の1つは新型コロナウィルス感染拡大防止の為である。研究対象者でもある水中運動講座の参加者は65歳から80歳代後半までの高齢者群であり、感染した場合はハイリスク郡である。この為、本研究で1年間のうち最も重要なデーター採取の機会である体力測定会を昨年度に引き続いて中止せざるを得なかった。この他、研究代表者自身も高齢のため、共同研究者とはリモートによる共同作業となり研究遂行の速度に支障を生じた。
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今後の研究の推進方策 |
なによりも新型コロナウィルス感染防止を考慮した上で、講座参加者のヘルスプロモーションに係る研究活動を展開しなければならない。市中の感染状況によっては水中運動によるヘルスプロモーション活動とこれの研究活動を長期にわたり中止せざるを得ない状況が続いている。よく見極めたうえで、この場合は研究課題を中止する方向もあり得る。この場合も本年度と同様にこれまで得られたデーター内で解析は進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)最も大きな理由の1つは新型コロナウィルス感染拡大防止の為である。この為、データーの収集が計画通りに行えなかった。また、継続参加者の認知症進行具合を把握するための方法を一定範囲の程度で樹立できたものの、この方法を共同研究者らと共有するのに時間がかかったほか、この他の研究推進部分よりも講座の運営を優先せざるを得なかったため。 (計画)市中の感染状況によっては水中運動によるヘルスプロモーション活動とこれの研究活動を継続して長期にわたり中止せざるを得ないかもしれない。この場合は、過去のデータの解析などに重点をおいて進めるものの、状況によっては、この研究課題を中止せざるを得ないかもしれない。これらを念頭に置いた上で講座を再開できたならば、研究を推進できる範囲で有効的に費用を使用していく。
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