研究課題/領域番号 |
16K12220
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
孫田 千恵 久留米大学, 医学部, 助教 (80389501)
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研究分担者 |
樗木 晶子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60216497)
橋口 暢子 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), その他 (80264167)
西山 陽子 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (80634956) [辞退]
安藤 眞一 九州大学, 大学病院, 特別教員 (90575284)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 睡眠 / 入院患者 / 排泄行動 / QOL |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、夜間の病室内における照明環境が及ぼす転倒への影響を明らかにし、高齢者の転倒予防のための照明環境について検討することである。 平成29年度までの実施状況は、入院患者の転倒に関する予備調査としてインシデントレポートを検討し、夜間転倒が最も頻発したのは循環器内科病棟であり、排泄行動に起因したものが多いことがわかった。また、循環器内科病棟の入院患者に質問紙調査と簡易睡眠時無呼吸検査(ウォッチパッド)を実施し、過活動性膀胱(OAB)の有病率と睡眠障害(SDB)との関連について検討した結果、OAB合併例で睡眠の質の低下を認めOABの影響が考えられ、QOLにおいては精神的健康が低い傾向いことが示唆された。 現在、療養環境の照明に関する先行研究の調査を行うと共に、入院環境の実態調査と患者の転倒不安感等の関連について調査を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究施設である福岡県済生会二日市病院の研究協力を十分に得ることができ、入院患者への睡眠検査およびアンケート調査を完了することができた。これらのデータを解析し、7月に開催される日本睡眠学会学術集会にて発表予定であり、研究論文の作成に着手している。
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今後の研究の推進方策 |
療養環境の実態調査を行うにあたって、現在その予備的調査として先行研究より、療養環境下における照度・温度の実際と患者に及ぼす影響について検討する。 また、入院療養環境の実態調査を実施し評価・検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
睡眠環境調査実施時に必要な睡眠検査機器と照度計の購入が出来ていなかったので、調査実施年度に使用額を回した。30年度の実施に向けて睡眠調査機器と照度計を購入予定である。
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