研究課題/領域番号 |
16K12232
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
片岡 ひとみ 山形大学, 医学部, 教授 (40404933)
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研究分担者 |
大竹 まり子 山形大学, 医学部, 准教授 (40333984)
松田 友美 山形大学, 医学部, 教授 (90444926)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | スキン-テア / 在宅療養高齢者 / 皮膚障害予防対策 |
研究実績の概要 |
本研究は、訪問看護を利用する在宅療養高齢者の皮膚障害、主にスキン-テア(皮膚裂傷)と排泄物に起因する皮膚障害に対する予防対策、皮膚障害発生後の対処方法についての実態を明らかにし、皮膚障害予防対策、皮膚障害発生後の早期改善のためのケアプログラムを開発することを目的としている。 初年度は高齢者の皮膚障害に対する文献検索、高齢者の皮膚障害やスキンケアに関する国内外の学会参加、皮膚科医、診療ガイドライン等から情報収集を行った。また、訪問看護師を対象としたグループインタビューを行い、頻度の高い皮膚障害の種類、発生頻度、皮膚障害発生後の対処方法、皮膚障害予防対策の実践状況について系統化した。 2年目は系統化したインタビュー内容の結果と文献検討の結果を加え、訪問看護師、訪問看護経験を持つ皮膚・排泄ケア認定看護師、修士の学位をもつ研究協力者の皮膚・排泄ケア認定看護師、研究分担者とディスカッションを重ね、全国調査を実施するための構成的質問紙の内容を検討し、構成的質問紙を作成した。完成した質問紙を用い訪問看護師を対象に予備調査を行った。その結果に基づき、修士の学位をもつ研究協力者の皮膚・排泄ケア認定看護師及び研究分担者とディスカッションを重ね、質問紙を修正した。その後、全国訪問看護事業協会ホームページに掲載されている訪問看護ステーションから系統抽出法により抽出した訪問看護ステーションを対象に、無記名自己記入式質問紙調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備調査後の質問紙修正案の検討に時間を要した。次年度は全国調査の結果を分析し、現在実施されている在宅療養高齢者にたいする皮膚障害予防対策および皮膚障害対策についての看護上の問題点を検証する。
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今後の研究の推進方策 |
返送された質問紙の結果をコンピューターに入力し、皮膚障害の発生要因を内的、外的、環境要因に分類し、現在行われている予防的ケア、対処方法の実態について分析し、発生後の皮膚障害の早期改善に関する看護上の問題点を個体要因、環境・ケア要因の側面から検証する。これらの分析結果を基に、予防的ケアを含め、現在実施されているケアの問題点、課題、今後必要なケア内容等について、文献検討を加え、研究分担者、研究協力者の訪問看護師、同行訪問経験のある皮膚・排泄ケア認定看護師、修士の学位をもつ皮膚・排泄ケア認定看護師、研究分担者と検討を重ね分析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)質問紙の分析用に確保するパソコン及びプリンター等の購入が次年度になった。 (計画)質問紙の分析に用いるパソコン及びプリンター等の購入に使用する予定である。
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