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2017 年度 実施状況報告書

精神科デイケアの生活支援の検討-通所者の生活機能を評価基準にして-

研究課題

研究課題/領域番号 16K12233
研究機関山形大学

研究代表者

齋藤 深雪  山形大学, 医学部, 准教授 (30333983)

研究分担者 加藤 真理子  山形大学, 医学部, 助教 (80715350)
鈴木 英子  国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
丸山 昭子  松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20338015)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード生活機能 / 精神科デイケア / 統合失調症
研究実績の概要

精神科デイケアは生活支援を提供する施設である。精神科デイケアが提供する生活支援は,精神障害者の生活機能(社会で生活する能力)の維持・向上に効果がある。ただし,精神科デイケアの生活支援は多種多様であるため,特にどの生活支援が生活機能に効果的であるかは明らかになっていない。
本研究の目的は,精神科デイケアが提供する生活支援の中で,精神障害者の生活機能に効果的な生活支援を明らかにすることである。これによって,精神科デイケアのリハビリテーション効果を評価することにつながる。
これまでの調査から,各精神科デイケアは独自の生活支援を提供しており,生活支援の内容は複合的で包括的な特徴のあることを明らかにした。精神科デイケアは,20歳代から70歳代までの幅広い年齢の利用者の生活背景や利用目的に合わせて,生活支援を提供していた。精神科デイケアを利用する人の中で,統合失調症をかかえた人が最も多い。統合失調症をかかえた利用者への複合的で包括的な生活支援を明確にする必要性が明らかになった。そこで,精神科デイケアが提供している独自の生活支援の実態を明らかにするために,調査方法を検討した。調査方法は,精神科デイケア科長に質問票を用いた調査を実施することであった。質問票の内容は,精神科デイケアが提供している独自の生活支援を把握するものであった。その調査結果をふまえ,生活支援は精神科デイケア利用者の生活機能にどう影響しているかを明らかにするために,精神科デイケア利用者に調査を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成28年度から30年度までの3年間の研究で,精神科デイケアが提供する生活支援の中で,精神障害者の生活機能に効果的な生活支援を明らかにするという大きな研究目的がある。その大きな研究目的を達成するために,各年度にそれぞれの研究計画と研究目的がある。平成29年度は研究計画通りに研究をおおむね遂行でき,平成29年度の目的を達成できている。

今後の研究の推進方策

精神障害者の生活機能に関する精神科デイケアの生活支援の実態を明らかにするために,情報収集調査と聞き取り調査を実施した。その結果から,精神科デイケアの生活支援は各施設が独自の生活支援を提供していた。生活支援の内容は複合的で多様であることから,統合失調症に対しての生活支援を明確にする課題がみえてきた。
精神科デイケアの施設長に,統合失調症に対しての生活支援について質問票調査を実施することで,この課題を明らかにする。その調査結果をふまえ,生活支援の何が精神科デイケア利用者の生活機能に影響しているかを明らかにするために,精神科デイケア利用者に調査を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度は全国規模の調査を実施する予定であったが,次年度に実施することになった。郵送代や質問票印刷代など経費を次年度に使用することになった。
次年度は全国規模の調査を実施するため,郵送代や質問票印刷代などに使用する。また,データ分析が必要であるため,データ入力の経費などに使用する。成果発表のための経費(投稿代や翻訳代)として使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 精神科デイケア利用者のアサーティブネスと通所目的達成度の関係2017

    • 著者名/発表者名
      齋藤深雪, 加藤真理子, 鈴木英子, 吾妻知美
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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