研究課題/領域番号 |
16K12236
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
辻村 真由子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30514252)
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研究分担者 |
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 訪問看護 / 家族支援 / 一人暮らし / 高齢者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、わが国の在宅ケア体制および社会文化的背景を踏まえた訪問看護師による一人暮らし高齢者の家族支援指針(以下、指針)を開発することである。平成30年度は、(1)訪問看護師による一人暮らし高齢者の家族支援の具体的内容と方法を明らかにするためのインタビュー調査の実施とデータ分析、(2)訪問看護を利用する一人暮らし高齢者の実態調査および高齢者・家族介護者・在宅ケア専門職の在宅介護ロボットに関するニーズ調査に関する学会発表、(3)指針に関する専門家による検討会議および質問紙調査の準備を行った。 (1)については、訪問看護認定看護師、在宅看護専門看護師、地域看護専門看護師のいずれかの資格保有者15名に対し、半構造化インタビュー調査を実施した。インタビューでは、療養期別(在宅移行期、安定期、病状悪化期、終末期、臨死期、死別期)の支援方法について、【家族に関する情報収集、アセスメント】【家族との関係構築】などについての工夫と課題を聞き取った。逐語録をデータとし、質的内容分析を実施した。 (2)については、A県内の訪問看護師を対象として行った訪問看護を利用する一人暮らし高齢者の実態に関する質問紙調査、および、A県内の地域包括支援センター、訪問看護事業所、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所の職員、支援対象である高齢者、家族を対象として、在宅介護ロボットのニーズに関する質問紙調査を行った結果について、国際学会において発表した。 (3)については、対象者リストの作成、所属機関の倫理審査委員会への倫理審査申請の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成30年度は、訪問看護師へのインタビュー調査に加え、専門家による検討会議および質問紙調査を実施し、訪問看護師による一人暮らし高齢者の家族支援指針案を作成・洗練することを目指していた。しかし、研究実施体制を見直す必要が生じたため、専門家による検討会議および質問紙調査の実施が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施体制の見直しを行い、開始が遅れた専門家による検討会議および質問紙調査の実施については在宅看護学に精通した新たな研究協力者を1~2名得ることにより、効果的な調査と分析を行う。インタビュー調査や検討会議の質的分析には、データ分析ソフトを導入することにより、効率的なデータ管理と分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究実施体制を見直す必要が生じたため、専門家による検討会議および質問紙調査の実施が遅れた。次年度使用額については、専門家による検討会議に係る旅費や謝金、質問紙調査の実施に係る印刷費や郵送費に使用する予定である。
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