研究実績の概要 |
本研究の目的は,精神障がい者の地域移行・地域定着にむけた多職種恊働によるアウトリーチチームの効率的な支援を目指して,対象の課題や多様なケア等を可視化し調整する,地域ケア連携システムを開発することである.開発したシステムは,多施設で事例の介入を行い,質的にシステムの検証を行う.精神障がい者の地域移行・地域定着にむけた地域ケア連携システムを開発することにより,多職種恊働によるアウトリーチチームの多岐にわたる支援の質の向上とともに,関係機関のネットワークの充実が図れ,効率的なサービスと途切れない支援提供のための地域ケアの質向上が期待できる. 平成28年度は、多職種によるアウトリーチチームの課題の明確を図った。さらに、概念分析の結果を踏まえて、地域ケア連携システムの枠組み及び多職種によるアウトリーチチーム内で共有すべき内容の項目を整理した. 対象の基本情報とその背景,多職種間のコミュニケーションや協働のための情報共有の方法,対象者のニーズをアセスメントするための専門的知識の共有,対象者のリカバリーに向けたケアサービスが抽出された。
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