研究課題/領域番号 |
16K12245
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
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研究分担者 |
岡村 仁 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 教授 (40311419)
重松 由佳子 (有馬由佳子) 尚絅大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (90320390)
長家 智子 佐賀大学, 医学部, 教授 (70207976)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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キーワード | 精神障がい者 / アウトリーチ / 多職種協働 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,精神障がい者の地域移行・地域定着にむけた多職種恊働によるアウトリーチチームの効率的な支援を目指して,対象の課題や多様なケア等を可視化し調整する地域ケア連携システムを開発することである.開発したシステムは,多施設で事例の介入を 行い,質的にシステムの検証を行う.精神障がい者の地域移行・地域定着にむけた地域ケア連携システムを開発することにより,多職種 恊働によるアウトリーチチームの多岐にわたる支援の質の向上とともに,関係機関のネットワークの充実が図れ,効率的なサービスと途切れない支援提供のための地域ケアの質向上が期待できる. 平成29年度は、精神障がい者アウトリーチ支援の先駆的活動を実施している英国の実践家(General Practitioner、MSW、Ns)に聞き取り調査を実施した。また、地域ケア連携システムを構築するために多職種協働に向けて実践力を自己評価するための精神障がい者アウトリーチ実践自己評価尺度を考案し、プレテストを実施した。さらに尺度の信頼性・妥当性を評価するため、全国調査に着手したところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最終年度に向けて、精神障がい者アウトリーチ実践自己評価尺度を完成し、精神障がい者の地域移行・地域生活定着に向けた多職種協働によるアウトリーチチームの効率的な支援を目指した地域ケア連携システムのあり方の提言をまとめる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は最終年度となることから、考案した精神障がい者アウトリーチ実践自己評価尺度の表面的妥当性・内容的妥当性の検証のため,郵送法による自己記入式質問紙調査を1000部配布する予定である.分析結果から項目の修正後、洗練化を経て内容の明確化を図り精神障がい者アウトリーチ実践自己評価尺度を完成する.さらに因子分析による構成概念妥当性の検討を行う.これは精神障がい者の地域移行・地域定着にむけた多職種協働による効率的なアウトリーチチームに必要な実践力を評価する項目を盛り込んでおり,システム考案のために重要となる.
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度、全国調査を実施するため、郵送費の予算を十分考慮し、未使用額を補填することにした
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