研究成果の概要 |
まず,地域活動支援センターにおいてアウトリーチ支援を行う上での課題について明らかにした.その結果【行政や医療機関の担当者との連携不足】【専門職による支援の質の差】【インフォーマルサポートの不足】【精神症状に対する対応の難しさ】【支援に対する公的資金援助の不足】【個別性を考慮した支援の難しさ】が抽出された. 次に, 多職種チームにおける精神障がい者アウトリーチ実践自己評価尺度を開発し, その信頼性と妥当性を検討した. 探索的因子分析の結果,3因子20項目構造となった. 本尺度における信頼性・妥当性は,統計学的に許容できる尺度であると示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,地域ケア連携システムを開発することによって,多職種の役割が明確になり,情報共有および当事者目線での支援とシステム評価が可能となった.また開発した精神障がい者アウトリーチ実践自己評価尺度により,多職種による支援の現状分析からの課題抽出,目標,方針,具体的支援計画の共有ができ,支援が可視化された.各専門職の支援が効率よく的確に提供することが可能となることで,顔の見えるネットワークづくりに貢献できると考える.
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