研究課題
本研究は、中等度から高度のアルツハイマー型認知症を有する後期高齢がん患者に対する医療および看護の実態を明らかにすることにより、人生の最終段階まで自分らしく生きることを支える看護のモデル化を行うことである。そのため、2段階で研究に取り組むことを計画した。まず、第1段階は、病院および在宅における医師、看護師、薬剤師および在宅療養者のケアマネジメントを担当する介護支援専門員等を対象とした調査研究により、中等度から重度の認知症を有する後期高齢がん患者の医療・看護・介護の実態と課題を明らかにする。第2段階は、第1段階の結果を踏まえ、在宅で生活する認知症を有する後期高齢がん患者の医療・看護活動を参加観察し、ケアチームでの事例検討により、最期まで自分らしく生きることを支える看護をモデル化する。2019年度は、今まで得られたデータをもとに研究分担者と研究協力者とのディスカッションを繰り返しながら、認知症を有する高齢がん患者に対する人生の最終段階までその人らしく生きることを支える看護ケアのモデル化の作成に取り組んだ。