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2018 年度 実績報告書

男性介護者のソーシャル・キャピタルの特徴を踏まえた健康支援のあり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K12254
研究機関金城大学

研究代表者

彦 聖美  金城大学, 看護学部, 教授 (80531912)

研究分担者 大木 秀一  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00303404)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード男性介護者 / 家族介護者 / ソーシャル・キャピタル / 性別特徴 / ジェンダー
研究実績の概要

本研究の目的は、第一号被保険者を介護する男性介護者のソーシャル・キャピタルの特徴を明らかにし、その特徴を加味した健康支援のあり方を検討することである。
平成30年度は、A県の介護保険第一号被介護者の家族介護者に対する郵送法自記式質問紙調査と、B町の介護保険第一号被介護者の家族介護者に対する郵送法自記式質問紙調査を実施し、性別特徴を把握した(B町の調査は分析を継続中である)。
A県の全居宅介護支援事業所341施設に対して調査への協力を依頼し、86施設から質問紙配布の協力を得た。その結果、男性介護者は配布585名中268名(回収率45.8%)、女性介護者は配布745名中423名(回収率56.8%)より返送を得た。第2号被保険者の介護者を除く有効回答者は、男性267名、女性416名とした。男性介護者の平均年齢は68.86±10.21歳、女性介護者の平均年齢は65.66±9.37歳であった。
家族や友人のサポート状況では、会ったり、話をする家族・親戚・友人が「いない」と答えた者が、男性介護者28名(11.2%)、女性介護者24名(6.0%)、個人的なことでも話せる気楽な友人が「いない」と答えた者が男性介護者81名(32.3%)、女性介護者59名(14.8%)と、男性介護者の方がサポートが少ない状況であった。また、地域に対する信頼度では、性別特徴はみられなかった。男性介護者は、地域の自治会や町内会、老人会などの地縁組織での活動に141名(80.1%)が参加し、女性介護者118名(60.2%)より多かった。近所づきあいでは、互いに相談し、生活面で協力し合うと答えた者が、男性介護者45名(16.9%)、女性介護者106名(25.5%)、あいさつ程度の最小限の付き合いをしていると答えた者が、男性介護者85名(31.8%)、女性介護者89名(21.4%)であり、近所づきあいにおいて、性別特徴がみられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 北陸3県の介護支援専門員が捉える男性介護者の特徴2019

    • 著者名/発表者名
      彦 聖美
    • 雑誌名

      日本在宅ケア学会誌

      巻: 22(2) ページ: 56-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域における男性介護者支援の推進 ~ソーシャル・キャピタルに着目して2018

    • 著者名/発表者名
      彦 聖美・大木秀一
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 20(1) ページ: 73-76

  • [学会発表] 男性介護者のソーシャル・キャピタル調査(第一報)-男性介護者の会の果たす役割-2018

    • 著者名/発表者名
      彦 聖美,大木秀一
    • 学会等名
      第77回日本公衆衛生学会総会
  • [学会発表] Support for families with male caregivers in times of disaster in Japan from viewpoints of social capital2018

    • 著者名/発表者名
      Kiyomi Hiko、Shuichi Ooki
    • 学会等名
      The 5th Research Conference of World Society of Disaster Nursing(WSDN)
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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