研究課題/領域番号 |
16K12265
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
原 美弥子 千葉科学大学, 看護学部, 教授 (00276172)
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研究分担者 |
眞鍋 知子 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (40573598)
樋貝 繁香 金城大学, 看護学部, 教授 (50362083)
丸山 幸恵 千葉科学大学, 看護学部, 講師 (50550696)
吉岡 大晶 千葉科学大学, 看護学部, 助手 (70782449) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 睡眠教育 / 高齢心臓病患者 / 代替療法 |
研究実績の概要 |
本研究は、代替療法を用いた睡眠教育プログラムによる在宅心臓病患者の睡眠の改善を最終目的とした。日常のストレスは睡眠に影響を与え、睡眠状態の悪化は心血管系疾患の発症に関与し、心臓病患者の3割に睡眠障害を認めることが報告されている。一方、これまでに、在宅心臓病患者に対する睡眠指標を用いて、心理的介入を加えた睡眠教育プログラムに関する実証研究は行われていない。初年度は、在宅心臓病患者に対する睡眠教育プログラムの開発を行った。在宅心臓病患者に対する睡眠教育プログラムは、①教育(睡眠教育)、②睡眠状態・精神心理状態の評価、③代替療法(気功・自律訓練法)、④フィードバック(面接・相談)の4点から構成されるプログラムとした。睡眠教育プログラムの評価指標として、代替療法の効果を抑うつ・不安(HADS)、精神身体的QOL(SF8)の調査およびアクチグラフを用いた客観的睡眠指標(睡眠の質と量、活動量、光暴露量等)等とした。研究対象者について、当初は外来心臓リハビリテーションに通院する在宅心臓病患者を計画していたが、比較対照研究デザインに変更し、新たに外来心臓リハビリテーションに参加していない外来に通院する高齢者を対照群に設定することとした。そのため、対照群の調査を予定する地域のクリニックに出向き、調査の主旨を説明し、同意を得ることができたので、調査日の調整を行った。平成30年度の睡眠教育プログラム介入調査実施に向けて、研究者間で研修会を開催し睡眠教育に関する知識の習得および情報交換を行い、睡眠に関する指導技術の向上を図った。また、代替療法として用いる気功法に関しては実施プロトコルを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
睡眠教育プログラムの作成にあたり、睡眠教育に関する知識の習得、睡眠教育の指導技術の習得のために時間を費やした。比較対照研究デザインに変更による新たな調査フィールドの開拓が研究上で必要となったが、本年度に対照群の調査が受け入れる地域のクリニックでの調査実施の内諾を得る事ができた。初年度に計画していたパイロットスタディは実施できなかったが平成30年度はパイロットスタディから本調査の実施予定が確定している。
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今後の研究の推進方策 |
調査にあたる研究者と調査フィールドとは遠方にあるため、、研究調査が確実に実施できるように、研究者所属大学の講義の行われない8~9月、2~3月に集中して日程を組み研究スケジュールを作成する。研究スケジュールに沿って、本調査を実施し、データを収集する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度は睡眠教育プログラム介入調査の実施までに至らなかったため、かかる交通費を支出しなかっため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度の調査交通費として支出を計画する。
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