研究課題/領域番号 |
16K12268
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
石崎 智子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (50113783)
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研究分担者 |
則包 和也 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00342345)
西村 美八 八戸学院大学, 健康医療学部, 准教授 (00436015)
古川 照美 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60333720)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 精神看護学 / 精神科看護師 / 退院支援技術 / 精神科退院支援評価 / 精神科医療 / 医療と地域の連携 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、精神科看護師に求められる退院支援技術を確立し、その退院支援技術の質的評価に繋がるツールとして「精神科退院支援評価指標」を開発し、その評価指標を活用した退院支援技術の質的評価方法を確立することである。我々は、これまで、「精神科退院支援評価指標」の確立に向けた研究を継続してきた。その一環として、平成28年度には、日本精神科看護協会の全面的な協力を頂き、協会の会員施設である400の精神科病院に依頼し、その病院に勤務する看護師1,300名を対象とした質問紙調査を全国的に実施した。 本研究の2年目にあたる平成29年度は、全国調査の結果分析を進めた。回収された612票(回収率47.1%)の分析を行い、その結果を基に、「新・精神科退院支援評価指標」の醸成を図った。調査結果の分析から、概ね勤務する病棟の種類による違いは認められなかった。また、調査結果を報告書にまとめるべく検討したが、調査結果の分析が予定通りに進まず、報告書の発刊までには至らなかったものの、専門学会への発表を目指し、準備を行った。 一方、「新・精神科退院支援評価指標」を活用した退院支援技術の質的評価方法の確立を目的としたデルファイ法の実施に向けた準備を進めたが、実施にまでは至らなかった。主な検討内容は以下の通りである。①対象者の検討:対象者は、精神科病棟に勤務する看護師200名であるが、勤務する病棟の選定にあたっては、当初予定の慢性期・解放病棟だけではなく、精神科医療の現状を鑑み、急性期も対象とすることにした。②デルファイ法実施の方法:3ヶ月間で4回実施を予定する。 最終年にあたる平成30年度は、「新・精神科退院支援評価指標」を活用したデルファイ法を実施する予定である。また、本研究の成果を専門学会に発表するとともに、報告書にまとめ発刊し、本研究に協力頂いた関係機関および対象者の皆様に発送する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
各研究メンバーの勤務状況が過密となり、予定のエフォートが確保できなかったことに加え、それぞれの勤務地が遠隔であるため、日程調整が難しかった。そのため、計画していた研究を予定通りに推進することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
予定していたデルファイ法の実施に対しては、具体的な方法について検討しほぼ確定しているため、平成30年度は実施できる。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、平成29年度に予定していた報告書の発刊と発送、およびデルファイ法が実施できなかったため、それらの計画に係る経費である。 使用計画は、平成30年度に予定している報告書の発刊と発送、およびデルファイ法を実施するための経費として使用する。
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