研究課題/領域番号 |
16K12269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2018-2022) 国際医療福祉大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
小池 純子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部, 室長 (00617467)
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研究分担者 |
宮城 純子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (60433893)
稲本 淳子 昭和大学, 医学部, 教授 (20306997)
千葉 理恵 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (50645075)
関山 友子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (20614192)
石井 慎一郎 自治医科大学, 看護学部, 講師 (80724997)
斎藤 照代 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (10783839)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 触法精神障害者 / 措置入院 / 精神保健 / リカバリー / 地域精神保健福祉 |
研究成果の概要 |
暴力の問題を持つ精神障害者においては、他害行為のリスクに関心が向きやすく、リカバリー支援に着目されにくい。そこで本研究では、これらの者の対応を行っている地域における対応実態や、入院中の回復プロセスを明らかにすることに、リカバリーとの関連を示すことを目的とした。精神保健福祉法23条通報対応では、自傷他害を行い、ケースマネジメントを必要とする事例に相当する者の対応を担っていた。入院中では、リカバリーの構成要素をプロセスとしてたどる中で、退院後の生活維持への意欲を高めていた。わが国の暴力の問題をもつ精神障害者における医療システムは、彼らのリカバリーを支援するシステムとして機能することが期待された。
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自由記述の分野 |
司法精神医療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
触法精神障害者処遇制度は暴力防止やリスク管理に着目されているが、彼らがその後の人生を、精神障害者であり他害行為を行った者であるという二重のハンディキャップを抱えて生きることへの支援が求められる。 本研究では、現行制度が触法精神障害者の回復支援に寄与していることを明らかにした。特に重大な他害行為を行った者の回復過程を概念として示した研究はこれまでになく、学術的な知見の一創出に寄与したと考えられた。
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