研究課題/領域番号 |
16K12279
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
篠崎 惠美子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
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研究分担者 |
伊藤 千晴 人間環境大学, 看護学部, 准教授 (20434574)
服部 美穂 人間環境大学, 看護学部, 講師 (90639551)
山口 貴子 人間環境大学, 看護学部, 講師 (90315911)
栗田 愛 人間環境大学, 看護学部, 助教 (50759149)
大林 実菜 人間環境大学, 看護学部, 助教 (80590009)
藤井 徹也 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (50275153)
高橋 春光 名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (20631435) [辞退]
小野 五月 (坂田五月) 聖隷クリストファー大学, 看護学部, その他 (90288407)
小笠原 知枝 人間環境大学, 看護学研究科, 教授 (90152363)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | アセスメント能力 / 山村部 / 遠隔アドバイス / 訪問看護 |
研究実績の概要 |
平成29年度は以下の計画で研究を遂行した。 1)アセスメント困難事例の集積とその後の研究協力の依頼のために、日本看護研究学会第43回学術集会で「Don't miss the sounds!あなたの聴診技術を見直しませんか?聴診した音をどのように共有しますか?」というタイトルでセミナーを開催した。そのセミナーで、平成28年度に作成したホームページ「ボディフィジカルCom」のアナウンスや現在取り組んでいる本研究を紹介し、訪問看護師等に協力要請を行った。その後協力の同意を得た訪問看護師に電子聴診器を貸出し、実際の現場で患者さんの呼吸音や、心音などの事例の収集を依頼して、現在事例を集積している。さらに現場でのフィジカルアセスメントに関する困難さ等を情報収集してている。 2)広くフィジカルアセスメント教育の現状等を情報収集および意見交換するために、TNMC&WANS International nursing Research Conference 2017に参加し、Are Certified Nurse Specialists Correctly Applying Pulse Oximetry in Japan?を報告した。その他国内の学会に参加し、意見交換した。 3)アプリケーションソフトの開発については、現在ソフトウェアデベロップメントキットの見直しを開始した。これは訪問看護師に実際に電子聴診器を使用して、事例収集する過程で、見直しを検討する必要性が明らかになったためである。平成30年度の開発にむけて、実用可能でなおかつ簡便なものとなるように再検討をしている。現在も実際の現場の訪問看護師等の意見を収集しているため、それらの意見を反映させたソフトになるように検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
電子聴診器の販売元である3Mのアプリケーションソフトの開発については、現在ソフトウェアデベロップメントキットの見直しを開始したため、当初の計画より遅れている。これは訪問看護師に実際に電子聴診器を使用して、事例収集する過程で、見直しを検討する必要性が明らかになったためである。平成30年度の開発にむけて、実用可能でなおかつ簡便なものとなるように再検討をしている。現在も実際の現場の訪問看護師等の意見を収集しているため、それらの意見を反映させたソフトになるように検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は電子聴診器の販売元である3Mのアプリケーションソフトの開発サポートのためのソフトウェアデベロップメントキットの申請を行い、アプリケーションソフトの開発を行う。アプリケーションの開発時には、今まで現場の訪問看護師から収集した意見を反映させながら実施する。 さらに平成29年度に収集した事例のシェアおよびアセスメントの検討、遠隔教育システムを用いた山村部の訪問看護師への遠隔研修を行う。同時に事例の収集は継続して行うこととする。収集された事例についてはその都度検討を行い、遠隔研修の内容に反映させる。 また研修を実施することで、点在する訪問看護ステーションの訪問看護師間のネットワークを構築する。本研究者がハブ(拠点)としての役割を担い、点在する訪問看護ステーションを結ぶことで、これらのネットワークを構築する。 遠隔研修では今までの研究で作成してきたシミュレーターや、電子聴診器等を活用して行う。平成30年度は本研究の完成を目指す。そのために、引き続きDr.Mignnonneauらの協力を要請する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度はアプリケーションソフトの開発の予定であったが、ソフトウェアデベロップメントキットの見直しを開始したため開発に至らなかったことが差額が生じだ理由である。開発に至らなかった理由としては、訪問看護師に実際に電子聴診器を使用して、事例収集する過程で、見直しを検討する必要性が明らかになったためである。そのため、アドバイスを求めてDr.Laurentとの打ち合わせや、情報収集等が必要となった。平成30年度のアプリケーションソフトの開発にむけて、実用可能でなおかつ簡便なものとなるように再検討をしている。
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