研究課題/領域番号 |
16K12282
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研究機関 | 四日市看護医療大学 |
研究代表者 |
藤田 佳子 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (30341241)
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研究分担者 |
三好 陽子 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 准教授 (40340228)
押本 由美 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (90574088) [辞退]
春名 誠美 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (50761904)
井上 直子 園田学園女子大学, 人間健康学部, 助教 (60609270)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症 / 家族介護者 / ソーシャルキャピタル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、認知症高齢者の家族介護者に対して、リラクゼーションツールを活用した協同学習を実施し、家族介護者間、認知症の人と家族の会、認知症サポーター、地域包括支援センター、在宅介護支援センター間との交流を促進するプログラムを開発することである。 本研究の第1段階として地域包括支援センターおよび在宅介護支援センターに寄せられる高齢認知症の家族介護者の相談内容の実態調査を行った。その結果、相談される方の属性は女性が多く(77.8%)、要介護者との関係は、配偶者(76.9%)や自分の親(88.9%)が多かった。相談内容としては、利用できる介護サービス(49.1%)や日常生活行動に関する介護(40.1%)の相談が多いことが明らかになった。本結果を踏まえて、今後女性の家族介護者を対象に、利用できる介護サービス内容や日常生活行動に関する介護内容を含めたプログラム開発を行っていく予定である。 次年度は、家族介護者が抱えている問題点(困難点や不安点)についても実態調査を行い、家族介護者のニードに沿ったプログラム開発を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度は地域包括支援センターおよび在宅介護支援センターに寄せられる、高齢認知症家族介護者の相談内容の実態調査を行った。家族介護者が抱えている問題点に関するアンケート用紙の配布については、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、家族会とアンケート用紙の配布日程の調整を行っている段階である。 協同学習プログラムの開発については、昨年度ZOOMでの調整を考慮したが困難であったため、今年度時期を見て、再度調整を行っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
家族介護者が抱えている問題点に関するアンケートについては、家族会と再度日程調整を行い、会議開催時にアンケート用紙を配布する予定である。家族介護者に対する協同学習プログラムの開発については、地域の新型コロナウイルスのワクチン接種状況を鑑みて、8月以降に研究協力可能な家族介護者に対して、実施していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、地域包括支援センターおよび在宅介護支援センターに寄せられる高齢認知症の家族介護者の相談内容の実態調査結果を日本看護科学学会で発表したが、以降の研究は新型コロナウイルスの蔓延により研究遂行をすることが困難であったため、当該助成金が生じている。 翌年度は、家族介護者に質問紙を配布する予定であること、また地域のワクチン接種状況により、協同学習プログラムの試作を行う予定であることから、当該助成金を使用する予定である。
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