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2018 年度 実施状況報告書

在宅療養する認知症の人の生活リズム障害と行動心理症状を軽減する看護支援プログラム

研究課題

研究課題/領域番号 16K12283
研究機関同志社女子大学

研究代表者

小松 光代  同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20290223)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード認知症 / 生活リズム障害 / 行動心理症状 / 在宅 / 生活習慣
研究実績の概要

今年度は、昨年度に引き続き対象者の選定を依頼したが、該当者・協力者が得られなかった。従って関係機関から紹介された要支援・要介護者を対象とした質問紙調査を実施した(聞き取り調査含む)。あわせて要介護者で認知症と診断され内服中の3名の睡眠実態と生活習慣を明らかにした。また、介入計画を再検討すべく文献検討の内容を論文にまとめた。
質問紙調査の対象者は、要支援11名(平均年齢81.5歳(SD6.5)、要介護者11名(平均年齢85.3歳(SD4.5)、3名の認知症治療薬内服者含む)の22名であり、手段的ADL(t値=-3.265,p=0.004)及び内服薬数(t値=-2.180,p=0.041)に有意差を認めたが、知的能動性や社会的役割およびGDS、生活満足度に有意差はなかった。夜間の睡眠時間は要介護者8.9時間(SD1.3)、要支援者7.5時間(SD1.6)と有意な差があったが(t値=2.216,p=0.038)、睡眠効率や入眠潜時、起床に要する時間、中途覚醒回数、睡眠随伴症状に差はなかった。
認知症の3名は、高齢(86~88歳)で家族と同居し、1名を除き手段的ADLは高得点で、記憶障害や複数の疾患を有しつつも比較的自立した生活を送っていた。3名の夜間の睡眠時間は8~9時間、生活習慣は「朝食をよくかみながら食べる」、「午前中は太陽の日に当たる」、「夕食以降、コーヒーやお茶等を飲まない」、「寝室は静かで室温は適温にする」と体内時計や睡眠環境を考慮したスタイルが共通していた。認知症のある高齢者においても、生活リズムを整える生活習慣により夜間の睡眠状態が良好であることを確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は、本務が優先となり時間をとることができなかったため。

今後の研究の推進方策

研究計画を再検討し、計画的にすすめるようにする。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、本務が優先となり計画的に研究を進めることができなかったため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 認知症の人の睡眠障害への看護支援に関する文献検討2019

    • 著者名/発表者名
      小松光代、三橋美和、眞鍋えみ子、山縣恵美、杉原百合子、岡山寧子
    • 雑誌名

      同志社看護

      巻: 4 ページ: 29-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 女子総合大学学生の睡眠の特徴と生活習慣との関連2018

    • 著者名/発表者名
      小松光代、眞鍋えみ子、三橋美和、和泉美枝、植松紗代、岡山寧子
    • 雑誌名

      同志社女子大学学術研究年報

      巻: 69 ページ: 73-83

    • 査読あり
  • [学会発表] 女子総合大学学生の睡眠の質や日中の眠気に影響する要因2018

    • 著者名/発表者名
      小松光代、眞鍋えみ子、三橋美和、和泉美枝、植松紗代、岡山寧子
    • 学会等名
      第28回日本看護学教育学会

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公開日: 2019-12-27  

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