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2019 年度 実績報告書

労働者を対象としたロコモ予防のための体力・運動機能向上プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K12298
研究機関宮崎大学

研究代表者

鶴田 来美  宮崎大学, 医学部, 教授 (30258983)

研究分担者 帖佐 悦男  宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
蒲原 真澄  宮崎大学, 医学部, 講師 (00468026)
田村 宏樹  宮崎大学, 工学部, 教授 (90334713)
塩満 智子  東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (90468025)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード労働者 / ロコモティブシンドローム / 健康増進 / 体力
研究実績の概要

最終年度は、海外に向けJapanese Journal of Clinical Biomechanics(2019),40:223-229とJournal of Orthopaedic Science(2019), 24(6):1105-1109にて成果の公表を行うことができた。
本研究の目的は、労働者のロコモの実態を明らかにし、労働者を対象とした運動器検診の実施と体力・運動機能向上プログラムを開発することである。事務的作業に従事している4つの企業の労働者を対象とした運動器検診(ロコモ度テスト、体力テスト、運動器の健康チェック、自己記入式質問紙調査)では、20代~60代の労働者431名のうち、ロコモ度テストでは、男性の該当者は21.8%であるのに対し、女性は25.5%であった。ロコモ該当者の割合は男性よりも女性が有意に高く、男女とも加齢とともに増加していた。体力については、年齢の高い50代、60代の男性がほとんど体力に不安を抱いていないのに対し、20代~40代男性は1~2割が不安を抱いていた。また、20代~40代女性の約4割は体力に不安を抱いており、その割合は50代、60代よりも高かった。更に体力に不安を抱いている者にロコモ該当者が多いことが明らかになった。“健康”や“運動”においては年齢で異なるアプローチが必要であることが示唆された。
ロコモに関わる骨や筋肉量は20代~30代をピークに減少する。この減少スピードを遅らせる・維持するための鍵は、労働者の適切な運動習慣である。しかし、体力に不安を抱く20代~40代女性は、妊娠・出産・子育てといったライフサイクルのなかでも心身の不調をきたしやすい状況があることから、女性の健康寿命延伸の実現に向けた対策の鍵は、この年齢層にあると推察する。また、20代~40代男性は、体力へのアプローチをきっかけとした総合的な健康づくりが有効と考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Life-related signs of locomotive syndrome in the general Japanese population: A cross-sectional study2019

    • 著者名/発表者名
      Saori Yoshinaga, Tomoko Shiomitsu, Masumi Kamohara, Yoshinori Fujii, Etsuo Chosa, Kurumi Tsuruta
    • 雑誌名

      Journal of Orthopaedic Science

      巻: 24 ページ: 1105-1109

    • DOI

      10.1016/j.jps.2019.08.005

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Methods for estimating locomotive syndrome based on walking motion2019

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Tamura, Kurumi Tsuruta, Etsuo Chosa
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Clinical Biomechanics

      巻: 40 ページ: 223-229

    • 査読あり

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公開日: 2021-01-27  

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