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2018 年度 実施状況報告書

地域で生活する独居高齢者を対象とした大学生によるヘルスリテラシー教育に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K12301
研究機関青森県立保健大学

研究代表者

松尾 泉  青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (60550829)

研究分担者 細川 満子  青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (20315542)
西沢 義子  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (60113825)
川口 徹  青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (80241678)
笹森 佳子  青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (90723015) [辞退]
山田 真司  青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (00200741)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードヘルスリテラシー / 健康教育 / 独居高齢者 / 主観的健康統制観 / 閉じこもり
研究実績の概要

少子高齢化の進む本州北東北部に在住の独居高齢者に対し、ヘルスリテラシー向上を目的とする健康教育プログラムを実施する。地域の社会福祉協議会や民生・児童委員協議会などの社会資源と協働し、学生ボランティアが居住地区に出向いて参加型の健康教育を行うことから、多世代交流の相互作用効果も評価できる縦断研究である。
2016年度より、研究協力者とともに活動を周知し、夏期・冬期に縦断的な健康教育を開催した。研究内容について説明を受けた参加者のうち、研究協力の同意を得られた対象者に無記名質問紙法を用いてヘルスリテラシー、主観的健康観、主観的健康統制観、保健行動の実態を縦断的に調査した。また、参加者・学生ボランティア・地域の社会資源から、本健康教育プログラムに参画した思いの聞き取り調査を行った。
独居高齢者の健康観・保健行動の実態については、参加者の健康行動の意識づけに、支援を意図する社会資源とのつながり・働きかけの大きいことが考察されたため、日本在宅ケア学会(2016横浜)ヘルスプロモーション学会(2016バンコク)、日本地域看護学会(2017大分)等で成果発表した。現在は、調査を継続しながら、論文での発表に向けて準備中である。
研究の結果、健康教育参加者にヘルスリテラシー向上効果が示唆された一方、地域には参加に消極的な独居高齢者も多く潜在したことから、意図した支援が届かないことが地域全体のヘルスリテラシー向上への課題であることが明らかになった。運動機能の低下や閉じこもりなど健康課題を有する独居高齢者へのヘルスリテラシー向上の働きかけは急務であるため、戸別訪問による健康教育の実施など、今後、既存の健康教育に加えた活動を発展させるべく計画中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究者の異動により、研究フィールドや学生ボランティアとの連絡調整に時間を要している。他の研究者の協力を得て円滑な運営を進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

これまでの成果は、報告書や国内外の関連学会において発表しているものの、学会誌への論文掲載については準備中である。研究者間の意見交換や査読をもとに論文を作成し投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究協力者の変更等で計画的な活動に遅れが生じたため、物品費・旅費をはじめとする経費が予定どおり支出されなかった。

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公開日: 2019-12-27  

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