研究課題/領域番号 |
16K12307
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
春木 香苗 (臼井香苗) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50432315)
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研究分担者 |
桂 敏樹 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (00194796)
星野 明子 大阪成蹊大学, その他部局等, 教授 (70282209)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 公営住宅 / コミュニティ・カフェ / 介護予防 / ネットワーク |
研究実績の概要 |
現在も当該コミュニティ・カフェにおいて、毎月1回の定例健康相談会や、ニーズに基づく情報提供および健康教育を実施している。健康教育の実施に際しては、集団の場合感染症予防対策に配慮し、会場設営や参加者の制限を行っている。また、同様の対策として、カフェが開催できない期間に、運営担当者や自治会役員の協力を得て、リモートでの健康相談の実施を試みた。 介入結果や住民のネットワークに関する調査の追加を試み、その結果を住民や関係機関へのフィードバックを行う予定であったが、新型コロナ感染症まん延防止として、集まりが制限される中で、対応が遅れている現状である。 今後は、感染症対策を講じながら、さらにコミュニティ・カフェの継続性や、それらを通じて住民が主体となる持続可能な地域のネットワーク形成についての考察を行っていく予定である。 本研究では、繋がりが希薄化する特定の高齢化地域において、交流を継続させて介護予防を促すためのモデルを模索することを目的としている。特に転出入が多く、住民同士のつながりが希薄で高齢化しているK市府営住宅に開設された「コミュニティ・カフェ」の効果について実証的に検証するものである。 今後も継続して健康相談会や健康教育の実施、情報提供を通じて「コミュニティ・カフェ」の活動を支援していき、活動の持続可能性の要因について探索してい
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症予防のため、高齢者の集まりが制限される中で、継続した対面での健康相談の実施や、住民へのフィードバック、さらには、それに基づく持続可能性への探索のための住民自治会組織との集まりが制限されているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は質的データの追加と分析を加え、結果を学会誌に投稿するとともに、介入の継続と、住民や関係機関へのフィードバックを行う予定である。また、さらにコミュニティ・カフェの継続性や、それらを通じて住民が主体となる持続可能な地域のネットワーク形成についての考察を行っていく予定である。 加えて、働きかけを継続することで、「コミュニティ・カフェ」を起点とした住民同士の支え合いの構造の探索を行うことにしている。
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次年度使用額が生じた理由 |
感染症対策のため、フィールドへの移動や学会への参加が制限されたことが理由である。 次年度は、感染症の対策状況を鑑みながら、今年度開始したリモートでの試みを促進することで、健康相談会や健康教育の取り組みを再開するとともに、住民へのフィードバック、学会等への参加を再開する予定である。
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