研究課題/領域番号 |
16K12314
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研究機関 | 岩手保健医療大学 |
研究代表者 |
青柳 美樹 岩手保健医療大学, 看護学部, 講師 (60334976)
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研究分担者 |
高山 裕子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00637803)
多賀 昌江 北海道文教大学, 人間科学部, 准教授 (20433138)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 海外赴任帯同配偶者 / ワールド・カフェ / ストレス反応 / ポジティブ思考 / 仲間づくり |
研究実績の概要 |
H.30年度では、インドネシアジャカルタにおいて、海外赴任者胎動配偶者が、配偶者同士の関係づくりやポジティブ思考で物事を考えるきっかけづくりを目的としたワールドカフェを2回実施した。テーマは「頑張っていること、できたことを探して、自分の強みを見つけましょう」「インドネシアの経験が、今後の自分にもたらす意味を考えましょう」とした。2回シリーズの予定であったが、2回目の開催時期が雨季に該当したことから、連続した参加者は4名であった。1回目18名、2回目14名が参加した。 1回目のワールド・カフェでは、207個の表現が模造紙に記述された。①インドネシアの生活の良いところ、②できたこと・頑張っていること、③これから頑張りたいこと、やりたいこと、④強みとなることに分類された。強みになることのキーワードとして、度胸、寛容、なんとかなる、開拓、感謝、ゆっくりが占めされた。 2回目のワールド・カフェでは、86個の表現が記述された。1回目同様、インドネシアのよいところを表現されたのち、配偶者の経験の意味や気づき、今後の姿勢について表現された。「いろんな考えを持てるようになる」「感謝する気持ち」「自分の気持ちをどうにか伝えようと努力する」などの表現が記述された。 ワールド・カフェ終了時に実施したアンケート調査では、ワールド・カフェで得られたこととして、できたことを表現したことによる自己効力感の高まり、配偶者の悩みが共有できたと感じていた。また、出会うと挨拶をする、子ども同士を遊ばせたり悩みを話せるようになった、またつながりができそうだと回答しており、配偶者同士がつながるきっかけとなっていた。 ワールド・カフェの開催には、会場設定や案内の送付などボランティアグループの協力が欠かせない。他国での開催のために必要な要件について、検討の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ヨーロッパにおけるテロの発生や世界情勢の変動により、ワールド・カフェの開催の協力をどこにお願いするとよいのか、迷っていた。今回、インドネシアで活動するボランティアグループの協力を得ることができたが、次年度他国で開催できるかどうか検討中である。 また、H.30年度に異動し、業務状況より進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、Webによる「配偶者の会」を実施する予定である。ただ、世界情勢が不安定なため、時期・国については検討を重ねる。 最終年度であるため、量的調査のデータ分析とインタビューをはじめとする質的調査の結果の統合を行い、支援のあり方について総合的に検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度、実施予定だったWeb配偶者の会を2019年度に延期した。よって、その会議に使用するWebマイク等の経費を使用していないため、次年度に繰り越しとなった。
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