産業看護職による発達障害者および発達障害が疑われる労働者の支援の実態と課題を明らかにし、支援方法を検討することを目的とした。日本産業衛生学会産業看護部会員を対象とした発達障害者支援の実態調査、産業看護職の発達障害者個別支援プロセスの質的分析を行った結果、個別支援技術に関する課題があり、発達障害者支援専門機関による後方支援体制および事業場として支援体制構築の重要性が示唆された。医療機関や専門支援機関の支援活動をガイドとして、産業看護職の個別支援の実践能力を高めることを目的とした内容構成と好事例を集積したツール開発の必要性が認められた。
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